40代男!転職前の断食体験記 4日目
最終日。
昨夜も寒さのせいでなかなか寝付けず、ようやく布団の中があったかくなったと思った頃に目覚ましが鳴る。7:00からのウォーキングに参加する予定だったが、あったかさに甘え二度寝。そのまま寝過ごすことになった。
良い習慣が崩れる理由など本当に些細である。
ともあれ帰り支度も必要だったため片付けと荷造りをして9:00のお茶へ向かう。外は相変わらず寒い。
今日のお茶は大根おろしのお茶。これまでの梅の代わりに大根おろしが入っていた。醤油を入れ、番茶を注いでいただく。これも悪くはないがやはり梅と生姜が勝る。
昨日から新規の方が数名入所していたので、食堂はやや賑やか。利用する方の8割は女性だそうで、今回も男性は2名だけ。やはり、ダイエットや体調管理については圧倒的に女性の方が意識が高い。
10:00の講座。今回は「ノルディックウォーキング」。ストックを使ったウォーキングである。
講師はすっかり顔馴染みのバトミントンの時のスタッフ。本当に様々な知識と資格をお持ちの多才な方だ。スタート地点の公園でストックの調整から使い方までを練習し、ダム湖沿片道約1、6キロのウォーキングに出発。これも初めての体験だったが、腕を振るとストックの先が地面にグリップし、軽い腕の力で推進力が生まれ、普段より早い速度で歩くことが出来る。当然腕も疲れてくるがそれが全身運動になるらしい。天気良く周辺の景色を堪能しながら気持ちよく運動できた。
私が住んでいるところも大田舎だが、ここも引けを取らない大田舎。冷静に考えれば、ビルが立ち並ぶいわゆる都会の方が圧倒的に少ないのである。その土地なりの生き方があり、その土地なりの幸せがある。
ノルディックウォーキングから帰ると、丁度帰ってからの過ごし方について説明を受ける時間になっていた。リバウンドしないようにするためのアドバイスだ。
この時初めて代表という方にお会いした。断食道場はご自身が20年前、癌と診断され、生活を見直し、様々な方法を模索した結果辿り着いたそうだ。放射線や手術など治療は全く受けずに今は元気に過ごされている。
代表より、普段よりも少量、玄米を主食とする、動物性食品はなるべく控える、人工的に作られた食品を口にしない、体調不良の時は断食をするなど十か条ほどの注意を言い渡された。家庭の環境を考えると難しいこともあるが、普段の習慣と比べれば良いことは間違い無いだろう。
食に関しては、様々な意見、考え方があり何が正解なのかが分かりにくい世の中である。とある有名なお医者さんは「肉は食うな」といい、かたや実績のあるトレーナーは「肉を食え」という。こんなことだらけである。自分自身が断食を経て、「何を目的とするか」ということなんだと感じた。健康にウェイトを置くのか、それとも身体機能の向上に置くのか、筋力アップに置くのか…満腹の幸福感に置くのか。結局は自らの行動は自らの責任で選択していかなければならない。正解も不正解もないのだろう。
代表からの話が終わると、丁度昼食の時間。最後は半々断食ということで茶碗一杯のうどんと2切れの漬物。なんとまあ贅沢な食事でしょ。酵素ジュースの他の参加者の方からは「美味しそう!」の声。
うん。間違いなく美味い。味がとても濃く感じた。断食の効果であろうか。食堂のお手伝いをされている参加者の方にそのことを言うと…「これは濃いね。もしかして失敗したんじゃない。」とのこと。…ですよね。
普段は保育園児の娘に食べさせているような少量のうどんはあっという間になくなった。しかし、普段感じぬ満足感はある。この量でも満足できることを確認できた。やはり「食い過ぎ」が「普通」の習慣がついているのである。
これにて今回の日程は終了。お世話になったスタッフさんや、参加者さんに挨拶をして施設を後にした。
帰り道。トイレ休憩でサービスエリアに立ち寄ると、今まで普通に飲み食いしていたものが誘惑してくる。そういえば、今までは立ち寄るたびに何かしら口に入るものを購入していた。
体重は1kgしか減っていないのでリバウンドも何もないかもしれないが、元の生活習慣に戻すことは至極簡単であろう。ただ、時折ブレーキをかけれるような気づきは得れたと思う。大事にしていきたい。