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プロ野球っておもしろい。

三浦大輔監督はインタビューで涙を浮かべながら日本一の喜びを語った。
タイガースファンである自分はそれ以前に一野球ファンとして感慨深さを感じずにはいられなかった。
まさに下克上で果たした日本一だった。
三浦監督のキャリア晩年しか知らない自分が語る資格はないかもしれないが、阪神のFAを断り、横浜一筋を貫きながら優勝できなかった番長の嬉し涙は心にくるものがあった。
中畑監督の熱さだけが注目され何年も最下位でガラガラだった横浜スタジアムの光景も知っている。
だからこそいわゆる暗黒期もずっと応援してきたファンは格別の思いを持っているだろう。
ネタ球団扱いされていた球団が優勝した姿は、去年日本一になった阪神と重ねてしまう。
自分が横浜に対して持っていた印象は「何かが足りない」ということだ。
野球経験がない自分が偉そうに語る資格はないが、
「打線はいいのに勝負所で守備がエラーをする、投手が踏ん張り切れず敗れる」という印象が強い。
ポストシーズンの横浜はまさに進化していた。
しかし、第2戦の3回の梶原選手のエラーを見て絶対王者ソフトバンクを前にしていつもの姿に戻ってしまったように思えた。
2戦敗れた後、2017年の悔しさを知る桑原や筒香といった選手が絶対に勝つという雰囲気をもう一度作ったことが大きかったと思う。
(2017年も1stステージで2位の阪神を倒して日本シリーズに進出した。阪神何してんねん。)
その中でも34歳とベテランの域に入っている戸柱捕手のリードとシュアなバッティングが印象的だった。
シーズン防御率セ・リーグ五位とお世辞にも良いとは言えなかった投手陣を牽引したリードはとにかく冴えわたっていた。
中堅の阪神捕手陣にも、もっとできるだろと思わずにはいられない。
怪我をした山本祐大選手のためにという光景は高校野球ファンでも感動できると思う。
高校野球しか見ないという人もいるが、そういった人たちに声を大にして言いたい。
「プロ野球って、おもしろい。」と。
プロ野球も最後は結局気持ちが大事だということを教えてもらった気がする。
貯金42の圧倒的強さで優勝したチームが貯金2の3位のチームの前に敗れるのだから、短期決戦は面白い。
よく1位のチームのファンがCSはいらないと言うが、何も失うものがないチームを下してこそ真の王者だと思う。
とにかく良いものを見させてもらった気持ちでいっぱいだ。
タイガースファンとして
来年のこの時期に、酸いも甘いも経験してきた背番号22が監督として胴上げされている光景を期待せずにはいられない。
気が早すぎるが、早くシーズン開幕しないかな。

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