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TOEIC730点超への道のり
今まで、仕事では英語の必要性は全くなく、とは言っても社会的には英語の必要性が報道され続けいつかは必要になると感じながらも緊張感のない勉強をダラダラと続けていました。しかし、55歳を過ぎ今までの中途半端な英語学習を反省して仕事で英語が使用できるレベルを目指して真剣に英語学習を開始しました。そこで、まずはTOEIC730点を第一の目標に2023年8月から真剣に勉強を始め、半年後の2024年2月に第一目標をクリアする750点を達成することができました。そこで今までの学習記録を残したいと思います。
今までの失敗
就職した当時から漠然と「英語が話せるようになりたい・・・」と思っており、巷にあふれているありとあらゆる教材に手を出しては挫折してきました。「1000時間ヒアリングマラソン」「キクタン」「NHKビジネス英語」・・・などなど。20年くらい同じようなことを繰り返してきたので、ここに書ききれないくらいの教材や参考書を購入してはブックオフに持ち込み、その後また新しい本を購入する繰り返しでした。これらの教材が悪いのではなく、自分の性格的に一つの教材を買うと、その本の終わりのほうのページや、本に挟み込んである英語参考書の広告が気になって、ついつい新しい教材を買ってしまいます。
最初のころはブックオフも、まだ古本を集めていた時期なのでものによっては買値の半値以上で売れたものもありました。高額で買い取ってくれたので、次から次へと購入できて悪循環にもつながった気がします。(言い訳ですが・・・)
転機
気づくのが遅すぎたのですが、50歳を過ぎたある日、今までに費やした英語教材の額を概算で計算したのですが、軽く50万円は超えて80万円近くの額に達していました。
55歳になったある日、会社の通達で英語のオンライン講座の募集があることに気づきました。最初は若手社員向けの講座で勤続20年以上の社員は対象外かと思っていましたが、募集期限が近付いても予定人員に達していなかったらしく、再度の通達がありダメ元で応募したところ本人希望の自由参加型の研修で早いもの順で、無条件に受付されました。
そこから、私の英語学習が始まりました。
学習内容
スタディサプリ
まずは、会社で募集していた研修に参加しました。期限は半年で研修条件は学習時間を半年で60時間を超過することでした。60時間未満の場合は、ペナルティで研修費が給与天引きで自己負担になることでした。
英語学習に目覚めた私にとって60時間は簡単にクリアでき、半年で約160時間の学習時間に達しました。
主にTOEICのPart2~Part4のリスニング問題演習を中心に実施しました。
スタディサプリは各パート別の問題の後に問題内のキーになる単語の復習、ディクテーション、音読(シャドーイング、オーバーラッピングなど)の練習を行えるようになっており、最初の6か月はディクテーションが100%正解できるまで何回でも繰り返しました。ディクテーションで英語構文や意味を理解した後に、発音(音読、シャドーイング)を実施しました。発音はお手本の音声と同じようにイントネーションをまねたり、リンキングも意識して発音するようにしていました。特にイギリス英語の「schedule」(セェジュール)など特徴的な発音も聴こえるそのままをまねるようにしていました。
最初の半年は会社からの受講時間に関するペナルティを受けることなくクリアでき、研修終了後は自己負担で今も続けています。
レアジョブ英会話
スタディサプリを実施しながら、効果的な学習方法をいろいろ調べていた時に、「発音できない言葉は聴くことができない」という格言めいた言葉をいたるところで見つけ、やっぱり発音することや会話のために英文を頭の中で組み立てることが重要ということに気づき、スタディサプリ同様会社で募集していたレアジョブ英会話に申し込みました。
レアジョブ英会話は25分1コマで毎日3か月間実施するコースでした。会社の研修自体はビジネスコースが基本でしたが、まずは日常英会話コースを選択しました。教材は日常の生活から隣人とコミュニケーション、友人との旅行などの設定があり、その中での会話を学ぶようになっていました。
さすがに3か月間毎日受講するのは難しく3か月計90回のコースに対して65回くらいしか受講できませんでした。
ただし、各レッスンの受講前に日常英会話で使いそうな会話をノートに書きだし、発音の練習をしたり、受講後は先生に教えてもらった表現を声に出して5回以上は発音するようにしていました。
abceed
TOEICの練習問題やさまざまな参考書をデジタル化したアプリです。後で記述するWiLLiesEnglishというオンライン英会話と合わせて会社で募集していた研修に参加しました。期間は4か月でした。
abceedの学習はTOEICの問題演習を中心に実施しました。特にPart2、Part5の問題中心に実施しました。その際にabceedには問題を解くだけでなく練習モードというものがあり、Part2の練習モードは音声だけ聴いて聞こえた内容を発音した結果の正答率を%で表示してくれます。言葉によっては音声認識に若干問題があるように感じる部分もありましたが、そういった問題は5回発音して認識してくれない場合は、スキップするようにしていました。
Part5の練習では、問題に出題される英文を見ながら音読するものです。
これもPart2同様、発音した内容の正答率を%で表示してくれます。
Part5は最初、英文を見ながらの音読を実施していましたが、苦手な英文の場合は、80~90%の精度で暗記するまで繰り返し音読(シャドーイング)するようにしていました。
WiLLies English
一コマ25分、週2回でオンライン英会話を受講しました。
週2回のコマは固定制で曜日、時間、先生を1コマずつ固定して設定するようになっていましたが、2コマとも同じ先生で火曜、金曜に設定していました。先生を選択する際は気になる先生の自己紹介動画を見て、比較的フィリピン訛りの少ない先生を選択しました。個人的な感想ですが、WiLLies Englishの先生は、先に紹介したレアジョブ英会話の先生よりフィリピン訛りが少ないように感じました。
テキストは中学生レベルの英文法の復習テキストを選択しましたが、社会人コースのため、文法は中学レベルの基本的ではあるものの、使用している単語や例文は仕事で使用するようなもので、TOEICの問題にも出題されるような表現が使用されており、TOEIC受験後に気づいたのですが、点数に直結するような内容でした。
各章内の構成としては、GCC(Grammar, Composition and Conversation)、RLC(Reading, Listening and Conversation)と大きく2つに分かれていました。GCCでは日本語→英語の英作文を各章30問あり、100%回答できるまで練習しました。30問100%回答できるまでに、30回~50回くらい練習を繰り返しました。RLCでは5~7往復くらいの会話例文で構成されていましたが、暗記するくらいスムーズにシャドーイングできるまで練習しました。回数的には20~30回くらい練習しました。
その練習を予習で行い、実際のレッスンでは先生がGCCの例文から10問無作為に抽出して暗記しているか出題してくれます。途中で、例文のキーワードを先生が拾い、トピックとして自分の意見を聞かれたりします。
例えば、"Which team member's turn is next?"という例文だと"Do you have your team members?""というような問から始まり、「チームを指導する時に何を気を付けていますか?」「チームメンバがいうことをきかない場合にどういう話し方をしますか?」など英語で質問されます。普段の仕事ではあまり言語化しないような質問をされるので個人的にはとても難問でした。
RLCのレッスンでは、シャドーイングを実際に行い、GCC同様キーワードからのスモールトークを行いました。
章立てでは、GCCとRLCで例えば疑問詞Whoで同じ章になっていますが、25分のレッスン1回でGCCだけ、RLCだけと2回に分けて実施していました。
4か月のコースで合計32回のレッスンを実施し、合計16章分でしたが、時には先生とのスモールトークがはずみ教材は使用せず、日本とフィリピンの生活習慣、食習慣などの違いをトークし終わることもありました。
結果
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2021年1月時点でTOEIC:555点から始まり、Youtubeの動画などで英語を聴いてはいたものの本格的な勉強はせず、何回かTOEICを受験した結果、以下のような得点推移でした。また、学習時間とTOEICの得点推移は上記【図1】【図2】【図3】のようになっていました。
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2023年8月から前述したスタディサプリで学習を開始し、2024年4月~6月でレアジョブ英会話を受講し、2024年8月~2024年12月でabceed、WiLLies Englishを受講しました。
今までは意識的にリスニングの学習を優先して実施しており、時間数に応じて確実に点数が伸び、ここ3回は400点以上取れるようになり安定した実力がついているように感じます。しかし420~430点に壁があるようにも思われます。
一方、リーディングは学習優先度を下げた分、点数の伸びが鈍い上に、事前の勉強具合やテスト問題の癖と自分の得意、不得意が点数に影響しているように感じます。
今後の目標
TOEICの点数合計は2025年中に800点を目標にします。
リスニング、リーディングそれぞれ400点以上が理想ですが、そのためにはリーディングが問題です。リーディングテストでは、だいたい時間が足らず、全文読み切れることがなかなかありません。
そこで、リーディング対策としてよい勉強法をご存知のかたがいらっしゃいましたらおしえてください。お待ちしています。