那智勝浦町昔懐かし話 第46話
第46話『熊野七湯七滝七薬師キャンペーン』
はい、息つく暇もなくまたまた更新でございます。僕の頭はショートしそうであります。しかし書きたいネタはまだまだ頭の貯蔵庫の中にいっぱいあるでよ。僕には全国1千万のファンがまっていると自分だけ思とりますです。はい。でわでわ今回も勢いよくいくきまっせ。でわでわ第46話でございます。
みなさんは、熊野地方に七つの滝と七つの湯と七つの薬師があるのをごぞんじでしょうか。この話は、僕が観光協会へ狭き門を突破(ほんまかいな)して入社してから4年後の平成9年と10年に行った画期的なキャンペーンのはなしである。先に説明すると、七滝とは、1.那智勝浦町の那智の滝、2.同じ那智勝浦町の陰陽の滝、3,新宮市の白見の滝、4.同じく新宮市の桑の木の滝、5.串本町のはぶの滝、6,熊野川町の鼻白の滝、7.同じく熊野川町の宝龍の滝の七つである。また七湯とは、串本温泉、太地温泉、湯川温泉、勝浦温泉、川湯温泉、渡瀬温泉、湯の峰温泉の7つである。七薬師とは、1,那智勝浦町の大泰寺薬師 関南七薬師の第1霊場でも知られる。特に耳、心の病に霊験あらたか。
2.那智勝浦町の湯泉寺薬師 湯川温泉にあり、特にリウマチ、関節炎に霊験あらたか。3.那智勝浦町の円心寺薬師 越水薬師とも言う。空海が妙法山を開き、越水薬師に庵居すると近くに鉱泉が流れ出たと言われる。万病に霊験あらたか。
1.新宮市の佐野薬師 南珠寺のご本尊であり、日本天台宗の開祖、伝教大師の作といわれる。特に首より上の病に霊験あらたか。 5,三重県紀宝町の平尾井薬師 白河法皇が勅願して建立された由諸ある薬師堂である。特に首より上の病に霊験あらたか。6.三重県紀和町の楊枝薬師 1167年、後白河法皇が薬師如来本尊をつくり、大導師となつて開眼法要を行った。特に首より上の病に霊験あらたか。7.田辺市本宮町の湯峰薬師 成務天皇の御代に発見された日本最古の温泉(東光寺)。薬師如来は湯元から出る湯の花が化石となってできた。別名湯胸薬師。胸の病に霊験あらたか。の七薬師である。勉強になるでしょ。たまにはこんな話もええもんである。実はこの七湯七滝七薬師を巡ろうということで南紀地方の各市町村と首都圏の大手旅行会社が手を組んで平成9年は9月から11月まで大々的にキャンペーンを行ったのである。各大手の旅行会社ごとに表紙の違う豪華パンフレットを作成したりもした。那智勝浦町、新宮市、本宮町、太地町、串本町の各各自治体、観光関係者と大手旅行社の担当者で熊野七湯七薬師推進協議会も結成された。団体バスで都心より観光客も多くやってきた。ただマニアックな感は否定できない。2年間のキャンペーンだったが、画期的だった。もちろんこの七湯七滝七薬師は今も現存する。一度訪れてみればどうか。(那智勝浦町の陰陽の滝は先の台風により行けなくなっております。)七湯七薬師巡りは今も実行可能だと思うがいかがなもんか。
昔の僕たちの先輩方は非常にアイデアマンだったというお話であります。
第46話終わり
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