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「仲の町3バカトリオどたばだ奮闘記」 第3章 うれし悲しき那智中学校4
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第3章 うれし悲しき那智中学校4
那智中学校の1年の秋の事であります、友達のイサオ君と辻(なぜか辻だけは、呼び捨て、でも非常に仲が良かった)と、とっちゃんと僕は、音楽の授業で結構張り切って唄う方だった。イサオ君は、今もそうだが音楽のセンスばっちり、歌もリコーダーもギターもうまい。顔はオリバー君やけど。辻は中一の夏前に東京から引っ越してきた雪男みたいな奴。(何か、僕の友達サル系の奴多いな。)そしてとっちゃんは、理科系の男だがおもろい奴で歌もうまい。そしてタケちゃん。目立ちたがり屋のスポーツ刈り。その4人が、音楽のS先生の授業中元気いっぱい声張り上げて唄っていたから、授業おわってからS先生に言われた。「ねえ、吉村君等、あんたら元気ええし、声もええから、今度の植樹祭で合唱部の臨時部員として助けてくれへん。あかんかな」と。なんせ目立ちたがり屋の4人衆。女性に頼まれたら嫌とは言えぬ。4人そろってその場で「分かりました。やります」と答えた。僕らはそれぞれクラブに入っていたが、合唱部の練習に重きを置いて練習に参加した。土曜日や日曜日など他の中学校へ行って合唱部の子とかと合同練習したりした。新宮市の中学校の女生徒なんかは那智中学校と違ってあか抜けしていてかわいい子も多かったので純情4人衆は合同練習が大好きでありました。(青春やね~)。僕らは結構まじめに練習に通い、そして2年生になり、その年、昭和52年4月17日に那智勝浦町の那智高原に当時の昭和天皇と皇后様をお迎えして第28回全国植樹祭が開催された。「みんなで育てる みどりの郷土」を大会のテーマとして開催され。天皇、皇后両陛下はスギとヒノキをお手植えされた。僕たちは那智中学校でブラスバンドと合唱部であせて110名の生徒がバスで参加した。たしか「みどりの歌」とかいうタイトルの曲とあと2、3曲唄ったと思う。中学1年の秋からこの植樹祭の時は、僕は科学部から何故かサッカー部に移っていて頑張っていた。スポーツ刈りで。ただし悲しきかな補欠でした。イサオ君は入学してからずっと野球部で頑張っていた。とっちゃんと辻はなぜか科学部。まあ、僕ら4人の合唱は今考えたらやたら元気だけ良く、実力はたいした物ではなく、植樹祭の会場で唄うほどの物でも無く、かえって植えてる木が枯れてしまうような歌声だったと思う。でも毎週日曜日とか練習に参加し楽しかったし、4人の団結は日々固くなっていったのであります。植樹祭が終わった時は2年生で、4人とも別々のクラスだったが、中学生活の間は皆仲が良くよく話ししたり遊んだりもした。
僕はサッカー部だったが、中一の冬に一大事件が起こった。 つづく。
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