那智勝浦町昔懐かし話 第61話


                第61話『観光会館』
 
はい、ほんの少し間が空きましたが、まだまだ書きますよ。本日は世の中はバレンタインデーという男の子も女の子もどきどきする日でありますが、ダイエットしなければならないタケちゃんにも職場の心優しい女神達がたくさんチョコレートをお渡しくださったのであります。義理と分かっていてもほんま、うれしいものであります。ほんま女神達よありがとうございます。ちゃんと心込めてお返ししますからね。ちなみに僕のカレンダーは、あと3日バレンタインデーとなっておりますので宅配も受け付けます。観光協会までどうぞ。(冗談ですよ)、というわけで、今回も前置き長くなりましたが、今回は中学の時の話も少し書きますよ。でわでわ61話であります。
 
「なあ、ナカシャ今度の日曜日、観光会館でバンドコンサートあるやん、見にいかへん」僕は、いつもギターを弾きあっていたナカシャに訪ねた。ナカシャは僕の話の中ではもうおなじみである。そう仲の町3バカトリオのひとりで幼ななじみである。僕らは那智中学校に入学しそして僕らはご多分に漏れず思春期というものになり音楽にめざめたのである。それは、僕らの前にキッス、ディープパープル、レッドツェッペリンなどかっこええあちらのバンドが現れ(ビートルズではないんですよ、僕らの世代は)、そのギタリストが持っていたエレキギターに僕らは完全におかされてしまったのである。ナカシャは当時安物のエレキを持っていて、僕はエレキが買えずほんまに安いフォークギターをもってナカシャの部屋でディープパープルやキッスとかガチャガチャやっていたのである。ナカシャは国産のギターアンプも持っていてナカシャの家の前は漁港なんで僕らがギター弾いてるとアンプに無線の音が入ったりする。僕らはそのたび大爆笑。僕らの仲間には那智山から通っていたイサオ君、そしてたまにナベッチもいた。「ああ、バンドコンサートやろ、ハナイレコードのおいさんいつもがんばりやるね。、あそこのPAものすごいええらしいで。俺ハナイレコードの入り口にあるグレコのエレキほしいわ」と僕。「今度のコンサート、大ちゃんグレコのレスポール持ってキッスやるらしいで。ベースは、おっちゃま、もう一人のギターはさらい君、ドラムはむっつんやて。」
「キッスやるんか、ええなぁ。大ちゃんうまいもんね。」と僕。「俺らも来年出れるように頑張ろら。」そして僕らはまたガチャガチャグーイーンとギターをかき鳴らした。
那智勝浦町には、駅から歩いて10分くらいのところ(今の勝浦御苑の前、道はさんだところ)観光会館というホールがあり音楽コンサートや踊り、講演等に使われていた。1階には管理事務所や町の団体の事務所、階段上るとホールになっていて舞台があった。資料によると、昭和38年の1月31日に竣工式、当時の6500万で建てられた。落成式には歌手の三浦洸一氏が来勝され盛大に行われた。昭和38年なので僕と同い年である。
僕が平成5年に観光協会に入ったときは、1階には、社会福祉協議会の事務所と管理事務所があり、外の倉庫に観光協会の看板とか備品を置かせてもらっていた。だからしょつちゅう出入りしていた。
 
 
 この観光会館は長きにわたり様々な催しを行ってきて町内はもとより 町外の方々にも利用された。色々なドラマが生まれたことだろう。テレビの2時間番組のロケ地にもなったこともある。
しかし、時の流れか耐震性や老朽化によりおしまれつつ約10年前に閉館した。今は各団体の備品の倉庫となっている。観光会館いつかは取り壊されるだろうが、僕らの心の中にはいつでも良き思い出として残ることだろう。
 
第61話 終わり

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