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「仲の町3バカトリオどたばだ奮闘記」 第3章 うれし悲しき那智中学校10

第3章 うれし悲しき那智中学校10

 

 

「なあ、タコちゃんとなかしゃ、高校どこへいくん」中三の2学期のある日の帰り道でのことである。僕は、2年の3学期には、サッカー部をやめていて、ナカシャもタコちゃんもクラブは中三の夏休みで引退なので、授業終わったらすぐに下駄箱の所に集まり、僕ら3バカいつもアホな話ししながら家へと向かっていたのである。僕たち3バカは学生服は、上着は裏地に龍の刺繍入り、ズボンはツータックで、坊主頭だった髪の毛も長髪になっていた。「俺は、新商かな。新高いける頭ないさかね」とタコちゃん。ナカシャも「俺も新商やな。成績悪いし。」とナカシャ。「俺は、新高行こう思う」と僕。「大学行きたいからな」と僕。「ナカシャは、高校出たら店継ぐいやったけど本当か」と僕。「ああ、本当や」「タコちゃんは、高校でたらどうするねん」とナカシャ。「俺か、出来たらアニメーションの専門学校行ってアニメーターなりたいねん。」とタコちゃん。「まあ、タコちゃん絵うまいもんねぇ。でもナカシャの方が昔から上手て、賞状いっぱいもろてるやん。」

「タケちゃん、俺の事応援しやるんか、けなしやるんかどっちやねん。」とタコちゃん。「あのなぁ、俺等ちっちゃいときから友達やど。アホなこと聞くな。もちろん、けなしやるに決まったあるないか。なぁ、ナカシャ」「あたりまえん」とナカシャ。「おまえら、絶好や、もう遊んだらん。」とタコちゃん。「え、絶好なん、ナカシャ、タコちゃんもうナカシャとこへ来ておいしいカルビーバーベキュー味とファンタグレープ飲みたないんやて。」と僕。「えっ、絶好解除。これからもバーベキュー味とファンタグレープよろしくお願いいたします。ナカシャの旦那」とタコちゃん。これが、中三の受験を控えた3バカの会話である。「イサオ君は新高やて。山ちゃんは、電気関係の高校行くゆうてたよ。」と僕。「ふーん。」とナカシャとタコちゃん。と言うわけで、僕とイサオ君は新高を目指し、タコちゃんとナカシャは新商目指し初めて受験勉強という物を受験日前日までお行つたのである。年が明け3月の上旬に僕たちは那智中学校を無事卒業し、もちろん学生服のボタンは一つもなくなることもなく、何日か後に僕とイサオ君は、新宮高校を受験、同じ日にタコちゃんとナカシャは新商を受験した。受験日から1週間後に僕とイサオ君は、合格発表を見に行き、見事合格。たこちゃんとナカシャも合格した。この日の夜担任の先生から電話があり「あっ、きんた先生、ありがとうございます」と答えてしまった。きんた先生は「かなだです。おめでとう。」と言ってくれた。何日か後、僕たちはナカシャんちにギターやらお菓子、ジュースとか持ち寄り「僕たち合格してしまったんだもんね。お

めでとうどたばた大宴会」を開催したのであります。僕たちはお利口ちゃんばかりなので、アルコールはございません。ほんまどす。というわけで、僕たち仲之町3バカトリオは、高校合格という形でバラバラになってしまうが、友情はバラバラどころかもっと固くなり今も続いている。これで、この「仲の町3バカトリオどたばだ奮闘記」は終わり

です。今までご愛読ありがとうございました。また、何か書きたくなれば書くかもしれません。その時までごきげんようです。  つづかない。 おわり。

 

 

 

 

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吉村 剛
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