[ルクさめ SS] 10割の夜 (音声台本ver.)
この記事の音声台本化です。
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うた「じゃあ、ルク、配信始めるね」
ルク「さめくん準備ありがとう。おっけー。大丈夫」
(SE: 配信開始の音 カチ、というボタン音かうたかた水族館のBGM)
うた『やあみんな、こんばんは。さめのうたです。今日はルクと一緒にコラボ配信をします』
ルク『今日はさめくんのおうちに遊びに来ています。夜宙ルクです。みんなよろしくー。』
うた『ルクは少し緊張してるみたいだから、ボクの勝ちは決まったかな』
ルク『緊張してないよ。ちょっと慣れない環境だからってだけ』
うた『今日は前半ボクの配信枠で宇宙人狼ゲームをやった後、後半はルクの配信枠で左右頂上決戦をします。さめルクかルクさめか、一部でカップリング論争が盛り上がっているみたいだから、今回はどっちが左か決着をつけるために告白ボードゲームとかをやろうと思ってるよ。まあもちろんボクが勝つから、やるまでもないかなとは思うんだけどね?』
ルク『コメントしてくれてるみんなの中では俺の勝ちは揺るがないみたいだけど。みんなの期待を背負ってるから負けられないな』
さめ『言ってられるのも今だけだからね。さ、まずは人狼ゲームをするよ。というわけであとはルク!進行よろしく』
ルク『いきなり振るなあ…。じゃあ始めて行くね』
** (転換)
ルク『みんな来てくれてありがとう。夜宙ルクです。コラボの後半は俺の配信枠。というわけで、さめくん自己紹介どうぞ』
うた『さめのうたです。みんなよろしくね。前半から引き続き遊びに来てくれている人もありがとう。この枠では左右頂上決戦をするよ』
ルク『コメントはルクさめ、ルクさめ、ルクさめ。やっぱりみんな分かってんな~』
うた『みんなの期待を裏切ることになって申し訳ないけど、今日はボクが攻めだってちゃんと証明するからね』
ルク『結局何するんだっけ?告白ボードゲーム?』
うた『うん。とりあえずボードゲームをやろうと思ってるよ。じゃあ今度はボクがルールの説明をするね』
ルク『はーいよろしく。』
** (転換)
うた『じゃあメッセージカードを配るね。これを組み合わせて告白の言葉を作ります』
ルク『まずはやってみようか』
うた『はい、ボクの告白でした。今の告白は攻めじゃなかったな~』
ルク『やっぱり俺の勝ちかな?』
うた『まあルクがちゃんと告白できるか見てみないとね』
ルク『俺は結構手札いいよ』
うた『ふーん。じゃあどうぞ』
うた『はい、1セット目でした。じゃあ次の手札配るね』
ルク『なるほどこういう感じねー』
うた『告白考えた?次はルクからね』
ルク『よし、決まった』
うた『はい、どうでしょうか。これはボク攻めなのでは?』
ルク『いや今の言い方だけだったじゃん』
うた『左気質の人間は何を言っても攻めに聞こえるみたいなところあるからね』
ルク『聞こえるだけで実際は、ね…』
うた『これでラストかな』
ルク『最後はさめくんから?』
うた『ルクからでいいよ』
ルク『えー。まあいいや。じゃあいくよ。俺のものになれよ、うた。愛してる』
うた『うわー今のはずるい。手札良すぎる!』
ルク『負けを認めた?』
うた『でもルクちょっと顔赤くなってない?照れた?』
ルク『うーるーさーい。さめくん次、ほら!』
** (転換)
うた『これで1試合終わりかな。ほんとは審査員役が要るんだけど、今日はみんなにアンケートを取って勝敗を決めるよ。青ならボク、黄色ならルクの勝ちで投票してね』
ルク『めっちゃ黄色のボール飛んでるよ?これは俺の勝ちじゃない?』
うた『分かんないじゃん!みんな投げ終わった?ちゃんと青色投げた!?投票終了するよ?』
ルク『えーっと、黄色が80%くらいで、青が20%くらいだから、まあ俺の圧勝だよね。わールクさめのコメントいっぱい』
うた『違うじゃん!これは明らかに手札が悪かったって!』
ルク『その運も含めてのルクさめでしょ、さめくんもう諦めな?』
うた『もう1回やろう!今度は手札とか無しで!自分で考えて告白して照れた方が負けね?』
ルク『いやそれは…時間…はまだ余ってるのか』
うた『ほら、コメントのみんなも見たいって言ってるよ?』
ルク『みんなが見たいのはルクさめだからね?まあじゃあいいよ。みんなが見たいなら』
うた『よし。じゃあ本気でいくからね』
<うた、ルクに向き合う>
うた『ボクが先攻でいいよね?ルク、ちゃんとこっち向いて』
うた『ルク、大好きだよ。ルクがVtuber始めてくれてよかった。おかげで毎日楽しいよ。ずっとボクと一緒にいてね。ルク、…愛してる』
うた『ルク?おーい?すごい顔真っ赤だよ?返事はくれないの?』
ルク『ごめんめちゃくちゃ恥ずかしい…』
うた『見た?みんな見た?ルクの反応めちゃくちゃかわいい!すごい真っ赤になってる!完全にボクの勝ちじゃん』
ルク『何も反論できない…』
うた『ルクのターンも残ってるから、だって。そうだね、一応ね、ルクのターンもやっておこうか。じゃあルク、準備ができたらどうぞ』
ルク『じゃあ、俺の番、いくね。さめくん。…その、好き、だよ。えーっと、あー、愛して、る……』
さめ『ありがとう、ルク。でも、もっとちゃんと、はっきり言ってほしいな。ボクも愛してるよ』
ルク『っ…!』
<ルク、息を飲む音>
うた『はい、じゃあ終わりでいいかな。もう一回投票するね。はい、投票結果でました。……9:1でさめルクの勝利!ルク、何かコメントは?』
ルク『いやもうほんとに恥ずかしい…みんなごめん』
うた『というわけで今日はここまで。いやーやっぱりさめルクだったってことが証明されてしまったね。まあ創作は自由なのでルクさめも否定はしないけど、公式はさめルクということで』
ルク『みんなきてくれてありがとうね』
うた『じゃあみんな、いいクリスマスを過ごしてね。それじゃ、おやすみなさい』
うた『みんなおやすみ』
** (転換)
うた「配信終了したよ。ねえ、ルクどうしちゃったの?」
うた「即興の告白ゲーム嫌だった?だったらごめんね?」
ルク「さめくんはさ、本当ににぶいよね」
うた「え?」
ルク「嫌だったかって?嬉しかったよ。たとえゲームで、冗談だと分かってても、さめくんに、好きだよ、って、愛してる、って言ってもらえて。ボードゲームはさ、そういうルールじゃん。だからなんとか平気だったけど、あれもほんとは嬉しかった」
ルク「でもさめくんが俺のために言葉を選んで、愛してるって言ってくれて、なんでかわかんないけど、耐えられなくなっちゃった。馬鹿だな、俺」
うた「なに、どういうこと…?」
ルク「さめくんはまた冗談だったかもしれないけど、俺はまた本気だったってこと。これじゃ伝わんないか」
<ルクがうたの手を取る>
うた「わっ」
ルク「ずっと前からさめくんと友達だったけど、ずっと前から俺はさめくんが好きだったよ。さめくんは冗談で俺をVtuberに誘ったのかもしれないけど、俺は本気で嬉しかった。さめくんが新しいことやってるのずっと羨ましく見てたから。さめくんは冗談になると思って告白ゲームをやろうって言ってくれたのかもしれないけど、俺は冗談にはできなかった。開き直ってちゃんと告白すればよかったな。配信中だから恥ずかしくて。…いや、さめくんに好きって言ってもらえたのが嬉しくて、かな。今更なんか覚悟決まってきたなあ」
うた「えっ、その…。ちょっと待っ…」
ルク「もう一回、今度はちゃんとやるね。言っておくけど冗談一切なしの本気だから。さめくん。ずっと好きだったよ。今こうして隣にいられるのが何よりも嬉しい。そしてできれば、これからも。ずっと一緒にいてほしい。友達じゃなくて、恋人として」
<ルク、顔を近づけて>
ルク「愛してるよ、うた」
<口づけの余韻>
ルク「ねえ、さめくん――」
うた「ごめん!いやそういうごめんじゃなくて、今ちょっと混乱して、というか恥ずかしくてそっち見れない、から…」
ルク「もしかしてさめくん、照れてる?」
うた「う~……」
ルク「俺もこんな顔してたのかな。こんなんされたら相手に好意があるって丸わかりじゃん。さめくんは本当に鈍感だ」
ルク「俺は10割本気だからさ。ちゃんと伝わるまで何度でも言うよ。好きだよ、さめくん」
うた「ばか…」
** (転換)
ルク「んー…はー。朝…おはよう、さめくん」
うた「ん…おはよう、ルク」
ルク「ねえ、Tiwtterで昨日の配信の感想いっぱい来てるよ。さめルクコメントめっちゃ多い。俺たちあの後ツイートしないで寝ちゃったから変に邪推してる人もいるね」
うた「ふーん。邪推ですかそうですか」
ルク「まあ表ではさめルクってことにしておいてあげるよ」
うた「何寝ぼけたこと言ってるの?表も裏もないでしょ」
ルク「ん?さめくん攻めてくれるの?」
うた「ん…」
ルク「そこは躊躇しないでくれていいんだけどな。そんなさめくんもかわいいよ」
<軽いキス>
うた「むー」
ルク「ごめんごめん、足りなかった?」
うた「ちが――っ」
ルク「ほら、こっち来て……」
(なんかいい感じのBGMをフェードインさせてからフェードアウトで終幕)
※ト書きを<>で書いてますが基本全部元のSSの地の文で状況が書いているのであくまで補足というか参考まで。
※『』は配信に乗っているコメントですが、違いを出すのが難しければ無視でよいです。
※音声だけで状況が分からない部分に関して少し加筆・修正しています。