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楽しい思い出って何ギガバイト? - 尾張瀬戸のココログ -

高校時代からの友達がスペシャルティコーヒーのブレンドコーヒー専門店を愛知県瀬戸市の「せと銀座通り商店街」でオープンすることになった。

そして、ありがたいことにオープニングイベントのカメラマンとして抜擢された。
お店のスタートを一緒に見届けて、形として残す一端を担うのだからワクワクしかしない。そりゃ。
予てから「写真はマイキーにお願いしたい」と言われてたから、自分の写真やスタイルをかってでてくれた友人には本当に感謝だ。


喫茶文化が深く根付くこの場所。
そしてコメダ珈琲発祥の地、名古屋。

東京から出るのはすごく久しぶりで、あまりの新鮮さに興奮すら覚える。

おおー。

名古屋駅に降り立つだけでわかる、その土地の空気感やカルチャーの違い。
同じ日本なのに。すでに楽しすぎる。

いや、金曜の夜11時頃であれば、いい具合に盛り上がってるのは当たり前か。コロナってある意味、皆の中では終わってるのかな。

気分は赤ちゃんになった気分だ。実際はもちろん覚えてないけど。
ただ、異なる場所での"非日常"、全てに興味が湧き、触って、口に入れてしまうが如く、普段より内なる声がよく聞こえる。

名古屋の宿泊先から「せと銀座通り商店街」までは電車で約40分くらいかかる。
慣れないローカル線を乗ることすら緊張だ。
一本電車間違えたら都心のように修正は難しいし、それに大遅刻だ。

まぁ実際は乗り換えもなく、目的地に至っては終点駅だから、とってもイージーモードなサバイバルではあるんだが。気持ちだけでも、ね。


各駅に止まるごとにホームを見たり、車窓から景色が眺めれるようにキョロキョロしたり。
ほら、子どもが電車のシートで膝立ちになって高速で移り変わる外の景色を眺めてるあの姿。
まさにあれ。まんま今の自分である。
この感覚とワクワクを、この歳になってまた体験できるなんて。

嬉しすぎる。

普段であれば、40分の電車移動でブーブー文句を言うところだが、長いようであっという間に思えた。

終点駅「尾張瀬戸」に降り立った瞬間に広がる圧倒的広さの空。広大。
建物が窮屈に立ち並び、電線でがんじがらめに絡まった東京の空に見慣れてしまってたけど、見上げるだけで解放感に満ち溢れる。

空。広い。

とにかく普段気づかないことにより気付けて、今までの自分の価値観や固定観念が更にアップデートされる。

経験値ってこういうことか。

っと危ない危ない。
イヤホンを外して全ての五感で余すことなく感じなければ。

駅を降りて目的地の商店街までは徒歩で約10分もかからないとこにあるけど、その道中によく目にしたものといえば陶器屋さんだ。

「せともの」発祥の地、瀬戸市。
無知な僕ですら聞いたことあるが、ここのことかー。
古くから焼き物の街として歴史を持つから陶器屋さんがたくさんあるのも納得だ。

各お店の前には、マグカップやらコップやらお皿やら本当にたくさんの陶器がカゴに入れられて陳列している。
お昼前から地元の人がお気に入りの柄や形がないかと、丁寧に物色していく。

その時に響く、陶器同士の高いけど少し鈍い「カンカン」という音は、綺麗で楽器が奏でるようにも聞こえた。

絶対に帰るまでにはなにか買っていこう。


しばらく歩くと目的地である「せと銀座通り商店街」の入り口に着いた。
正直寂れていて、活気はなく、なんとなく暗い印象に思えた。
商店街とは言うもの、どこに開いてる商店があるんだ、と。

哀愁感しか漂わない、せと銀座通り商店街

ただ、そこで出迎えるのは明らかにこの商店街にミスマッチで異質な程オシャレなコーヒー屋「little flower coffee」だ。

完成した内装を見るのは初めてで、ただただ圧巻。
内装の施工に関してはSNSを通してなんとなくは見ていたけど、目の当たりにするのとではまるで違う。

今、yosemicでもyosemic PUB SOY-POYという表現の場を作っている最中だからこそわかる。
お店をこの世に誕生させる大変さやストレス。

人一人で成せることって、本当に限られてるし、なんならほぼないとさえ思う。
皆の時間と知恵と努力がかけ合わさって出来たこのお店。
本当にすごいな、感動よ。

この店自慢の自家焙煎ブレンドコーヒーと無添加自家製バームクーヘンがこのイベント時には無料でお客さんに提供されていた。
お腹が空いたときは申し訳無さそうに友人にお願いしてつまみ食いをしてたけど、出来たてのほくほくバームクーヘンて食べたことある?
絶品よ。

大体、コーヒーに力を入れるか、焼き菓子に力を入れるかどっちかになるもんだけど、専用の機材を投入していてコーヒーとバームクーヘン、両方に力を入れてるのもミソだ。


2日間、オープンから撮影を通してお客さん同士の交流やスタッフが招待した知り合いの方々を見てると、柔らかく優しい雰囲気で包み込まれているなーと感じる。
東京の人がギザギザしてるように感じるし、色でいうとコントラスト強めな感じ。
地元の人達や足を運んで来たお客さんはとにかくアットホーム、家族で来たり、友達をたくさん呼んで紹介したり、されたり。
なんとなく色で言うとパステルカラー、柔らかさで言うとソフトテニスボールみたいな感じ。
でも当たると痛いよな。

たまたまお店の前に通り掛かったおばさんに、お店のスタッフと間違われて話しかけられた。
イベントの概要を説明すると、
「あらそう!じゃ友達呼んでくるわね!」
と小走りに友人を呼びに行く後ろ姿は本当に平和そのもの。

じーん。


イベントはコーヒーとバームクーヘンの無料提供だけでなく、バンド「uliuli」さん、シンガーの「Sari」さん、絵かきの「Kayo Nomura」さんのライブパフォーマンスもとっても見応えあったし、Open Micのようだった。

シャッターを切るのが楽しく、オープニングパーティのエネルギーがそのままSDカードに刻まれていく、見返すのが楽しみと思う撮影に外れだったことは一度もない。

本当におめでとう。友人よ。
ホテルに戻って2日分のデータを確認すると約40GB分の楽しい思い出たちが薄いチップに集約されている。


わーー。


僕のお仕事はまだまだ掛かりそうだ。



ちょっと東京から出ただけで沸々と湧き上がる心の独り言「ココログ」を短く簡単にまとめて見ました。
愛知の瀬戸市に足を運んだ際は是非寄ってみると良いかと!

ニューモデルなのに古い。エモい。色使いがエモい。

それではまた!

#マイキーのコラム
この記事を書いた人:mikey


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