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海外体験談 ジャズピアニストの挫折 あいつのせいでピアノやめかけました。


こんにちは!
ヨセマイクのひびきです。
今回は僕の個人的なNYでの挫折の話を書かせて頂きます!
あいつのせいで折れました。笑
しんどかった話です。

あいつのせいにしてますが、自分のせいです笑
お付き合い頂ければ嬉しいです。

NYに出発!

僕は2016年に洗足音大のジャズ科を卒業してNYに留学しました。
根拠の無い自信と運動部根性の負けず嫌いで
NYでもやっていけると高揚感を持って旅立ちました!

日本の大学では遅くまでほぼ毎日学校が閉まるまで練習し、
友達と遊ぶ時間は練習した方がいいと考えていました。
NYでも同じマインドで、初めの半年は語学と練習でほとんど友達もできず過ごしていました。

今の自分はまだまだだけど
ぶっちゃけ先々周りに勝てると勘違いしていました。
「勝てる!」ってマインドがそもそも違うことにも気付きます。

衝撃の出会い

衝撃的な出会いは僕の通った大学院で出会いました。
僕の同期で入った台湾人のチャン・ピンです。

こいつがマジでやばかった!!

例のあいつはこのチャン・ピンです。
この彼はもう本当に本当に上手くて
絶対音感で聞いてそのままコピーができるし、
ジャズだけでは無くクラシックもビビるぐらい弾けました。
リストとか暗譜してたし、、、

5歳ぐらい年上でしたけど
5年で追いつける気がしませんでした。

彼とはかなり仲は良く、よくテリヤキご飯を食べに行きました。
まっずい中華にも良く行きました。
音楽でも色々教えて貰ったけどそのたび落ち込みました。
上手過ぎて、、、、、

そしてさらなる衝撃が


彼の専門がクラシックのバイオリンだったことです。


普通に嘘かと思いました。
「いやいやいやいや、、、、は!?」って日本語で言っちゃいました笑

言ったらサッカー死ぬほどうまいと思ってたら野球メインみたいな感じですよ!

でもそれは本当で
今では彼はアメリカのプロのオーケストラ楽団に所属しています。
当時「なんでジャズやってんの?」って聞いたら
「ジャズ好きだし、上手くなりたいなって思って」って
おい!!趣味の感覚じゃねーか!!!

ギリギリへこたれず、おれも頑張ろうと練習室に朝早く行くと
彼は僕の2時間も早くから来ていて
僕がもう限界だと帰ろうと思ったら
彼はまだ黙々と練習していて
当然ながら自分が音楽に費やしている時間と彼とは雲泥の差だと感じました。
本当に毎日10時間以上平気で練習していました。

勝手に自分と彼を比べてしまいました。

自分が頑張って練習していたより
彼の趣味に到底及ばない自分が情けなくて
そもそも自分より練習してるし
あれ?おれの音楽ってそんなもんか、、、、
というかおれが音楽する必要あるか!?
自分が音楽する意味を見失いました。
こんなに差があるのに趣味かぁ、、、
一種の混乱状態です。

今まで持っていた根拠の無い自信すら失い
自分の音楽に価値を持てなくなって

なんのために音楽しているんだろ?
なんで生きてるんだろう?
音楽やめたら何が残るだろう?
音楽やめたらこれから何しよう?
アメリカ来たのに何やってるんだろ
と2週間ぐらい部屋で自問自答していました。

正直自分のアイデンティティーの崩壊は
なかなかにキツいものがありました。

問題は自分と他人を比べて
自分を見失ったことです。

立ち直ったわけ

すごく簡単で
そんなことかと思いますが

家族や友達に救ってもらいました。

「響の音楽いいよ」って言って貰えて
それがすごく嬉しくて
今までも言って貰った言葉だったけど
これは本当に嬉しい言葉だったんだなぁって
胸に染み込んできて
「あぁこれで十分なんだなぁ」って本当に心から思いました。

今まで勝ち負けで音楽をやっていたり、
あいつより上手くなる!
みたいなマインドで音楽をやってたけど

音楽ってそういうもんじゃないってその時本当に心から感じました。

ちょっとくさいですが
こんな感じで立ち直ったのでした。

そして自分の音楽のレベルはまだまだだけど
自分の曲には根拠のない自信が出てきました!
僕の音楽いいですよ!!笑

他人と比べたりして自分を見失いそうになったら
本当に自分と自分の近い周りが見えてない時なんじゃないかなと
思うようになりました。

周りの人を大事にして生きたいなと思うようになりました。

ヨセマイクの場所

色んな人に気付かせてもらって
ここまで来ましたが
ヨセマイクもこんな場所になったらいいなと思っていて
技術とかじゃなくて
その人に目を心を向けて
お互いの表現を尊重し合えるような空間を目指しています。

読んで頂きありがとうございました!
こんな人間のいるヨセマイクに興味を持ってもらいたら是非イベントへ!!!


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