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協会の骨格づくり
協会で理念があることは、絶対条件です。
協会的な育みをする会社やコミュニティも理念があり、その理念を優先させることが大切です。
さて、たくさんの協会を見てきて、理念について思うことがあります。
それは、「理念が大事」ということです。
理念ファースト
理念が大事ということくらい、理事長さんはみんなわかっています。 そんなことは “協会のいろは” だとちゃんと知っています。
けれども、協会を木にたとえたときの幹のように理念が協会の骨格を形づくり、 理念を理事や会員さんたちと言葉で共有できているかというと、それができている協会はめっきり少なくなります。
つまり、理念が中心にある軸のブレない協会運営というのは、とても難しいのです。
売上ファースト
ビジネスセンスや経営感覚が優れている人は、知らず知らずのうちに、利益を優先させます。
経営者がこれまでの経験を生かし、肌感覚で舵取りをすると、「協会の継続的な安定を目指すためには利益よりも理念を優先させること重要」ということをすっかり忘れてしまいます。
その結果、協会運営がほころびはじめ、優先したはずの利益が上がらなくなってしまいます。
理念の共有
もう少しわかりやすく解説すると、協会の場合は、理念を言葉でしっかり共有できていないと、求心力を失います。
一見すると、協会のサービスは資格講座や検定試験と思いますが、本質的にはサービスで結びついているのではなく、理事長さんの思いに共感し、理事長さんの思いでつながっています。
なので、協会的な育みをするには、サービスを紹介することに躍起になっても、あまり引きにならないのです。
さらに、新規会員さんの伸びが失速すると、余計にサービスの訴求が強くなります。マイナスのスパイラルです。
もしあなたが
「資格講座に価値がある。私のスキルに集まってくる。そんなことはない」
と思っているとしたら、それはかなり協会ビジネスに毒されています。
もちろん、あなたのスキルを学ぶために集まる、という要素はありますが、その知識やスキルばかりを教える資格講座というのは、それは本質的にはセミナービジネスになります。協会としてのあり方ではないのです。なぜならば、サービスが優先されているからです。
協会、または協会的な育みをする会社やコミュニティを運営するには、この違いをちゃんと理解して、理念を自分の言葉にしてください。
ひとりでできる人は、この大切なポイントに注意してすすめてみてください。
ひとりで考えるのが難しい人は、『協会大学』で一緒に考えましょう。