コロナ疑い家庭内隔離生活(発熱から~4日目まで)
【発症時の同居家族】
・娘(5歳)
・母(60代)
・父(70代)
※夫は4/2より出張中だったため、実家滞在中に発熱
【居住環境】
建物:一戸建て(1階(庭)、2階(ベランダ))
部屋:1階×3部屋、2階×2部屋(そのうち1室)
玄関:1階×1
トイレ:1階×1、2階×1
洗面台:1階×1
風呂場:1階×1
洗濯機:1階×1
台所:1階×1
→家庭内隔離中、家の中で出入りした場所
発熱から~4日目まで
4/19 真夜中
悪寒と全身の筋肉、関節痛、のどの痛みで目が覚める。明け方まで非常に苦しく、普段「熱が出ているとわかると気持ちが落ちる」と使わない体温計をさすがに使用したところ、38.4℃。葛根湯を飲むも、嫌な予感がして眠れない。夫に発熱のメールを出す。このとき娘は同室で寝ていた。私のベッドと娘のベッドの距離は約1.5m。
4/20 (発熱1日目)
しんどさで眠れぬまま朝を迎える。38.7℃。隣室の母が起きたのを感じ、マスクをつけ38.7℃の発熱をしていることを伝える。母の顔色が変わり、寝ていた娘が起こされリビングに。その間私は家から最も近い自動販売機でペットボトルの水数本とトマトジュースの缶を数本購入。少し前に「お金とか自販機のボタンとか飲み口とか気になって消毒しないと飲めない」と言った友人のことを「神経質だなぁ」と思っていた自分を思い出し、落ち込む。財布しか持たずに家を出ていたため、上着の袖でボタンを押した。「もしコロナだったら・・・娘に、父、母にうつしたら・・・」ただの風邪、ちょっと疲れてるだけ、咳も出ないし大丈夫。大丈夫。家までの十数メートルそういうことを繰り返し考えた。
寝室へ戻る。
この後14日間、この部屋で自宅内隔離生活を送ることとなった。
午後の体温は38。7℃
だるさ、筋肉痛、関節痛、頭痛、そして悪寒がひどい。
トマトジュースの味はする。
解熱鎮痛剤はあまり使いたくないと思っているのだけれど、しんどくて眠ることも出来ないので飲むことに。
常備しているのはロキソニンだけれど、アセトアミノフェンにしておいたほうが良いというニュースは3月に見ている(真相不明)・・・アセトアミノフェン・・・遙か昔の授乳期に処方されたものが里帰り先だった実家に残っていた。
カロナール500mgを飲む。筋肉痛、関節痛、が多少ましになり寝ることができた。
夫と電で話したが内容をあまり覚えていない。
この日は解熱剤を3回飲んでも、夜間の体温は38.6℃。
体温が高いのに汗はまったくかかなかった。
食欲もないので、水とトマトジュースですごした。
ひたすら愛飲したトマトジュース。つわり期を思い出す偏った味の好みだった。
4/21 (発熱2日目)
早の体温は38。6℃
だるさ、筋肉痛、関節痛、頭痛、そして悪寒は変わらず。
昨日に引き続きカロナール500を服用。
カロナールを飲むと37.6℃位まで熱が下がった。
母がLINEで「何か食べないと」と連絡をくれたので「味噌汁が飲みたい」とお願いした。
十数分後、ノックがあり、ドアを開けると部屋の前に
紙コップに入れられた味噌汁が割り箸といっしょにお盆に乗せて置いてあった。なめことと豆腐の味噌汁。
味がよくわからなくて焦る。
買っていたトマトジュースを飲むとトマトの味がちゃんとした。薄味に作られた味噌汁だったと思うことする。
体温は解熱剤を飲んでいないと38.6℃。体温は高いのにとにかく寒い。
羽毛布団+毛布で寝て過ごした。
夫と電話で今後のことを決める。後日出張先から車で迎えに来る予定だったけれど夫も移動も避け現場待機することになった。すでに2週間以上会っていないが、人と会うことを避けられない仕事でもあるため、原因が分かり、感染の可能性がなくなるまで家には戻らないことを決めた。
仕方ないし、正しい判断だと思いながらも、夫と離れていることが心細かった。
4/22 (発熱3日目)
朝の体温は38.5℃
だるさ、筋肉痛、関節痛、頭痛。
食欲はないのでトマトジュースを飲む。
カロナール500を服用。37℃台に熱が下がるととても楽だ。
この日、大量に汗をかくようになる。
1~2時間ごとに汗で目が覚め着替えることに。
長袖のTシャツにスウェットのパンツ これが2着常備してあったけれど、まったく足りない。
母親に服を借りても追いつかず脱いだ服を部屋の窓近くにハンガーで干して、乾いた物を裏返して着るということを繰り返す。
夕方、これだけ汗をかいたならだいぶ解熱したのでは?と期待して熱を測るも37.8℃。
この日2日ぶりにシャワーを使った。
バスタオル1枚とフェイスタオル2枚、シャンプー、トリートメント、ボディソープ、ドライヤー、歯ブラシ、歯磨き粉、これらは部屋に保管し、使用時その場に持ち込むようにした。
使用後は次亜塩素ナトリウムでお風呂場を清掃。+母が最終的な消毒。
夕飯(家族がドアの前に置いてくれる)
味はわかるけれど、味が薄い感覚。梅干しが一番美味しかった。
紙皿、紙コップ、割り箸、残した物はビニール袋に入れて室内に置いた蓋付きのゴミ箱でゴミ出しの日まで保管 ↓↓↓
4/23 (発熱4日目)
朝の体温は38.6℃
だるさ、筋肉痛、関節痛、頭痛
カロナール500を飲むとかなり楽になる。
汗での着替えローテが3時間ごとのペースになりつつも、服が足りないので、汗を窓際で乾かしたり、夜を過ごしたが、実家のため下着の数的にも限界を迎え、洗濯をすることに。
干して着回している服以外の洗濯物は、部屋内に置いた45Lのゴミ袋に入れて保管してあったので、シーツなど洗える寝具をそこに入れ、洗濯機へ向かう。メガネにマスク、母から借りたTシャツ(紫)、子供の頃着ていた、母の手作り綿パジャマのパンツ(サンタクロース柄)に、ビニール手袋、片手にゴミ袋。途中、鏡に映った自分があまりに酷くて「#緊急事態宣言」とインスタ投稿を想像して頭の中だけで笑った。
この格好で羽毛布団をベランダに干した。
愛用している西川のマットレス、普段メーカー指示通り立てて日陰乾ししているのをベランダに広げ天日干しした。とにかく汗を蒸発させたかった。ウレタンが傷んでもいい。早く乾いてくれ。
何もかも、自分自身も汗でドロドロなので、シャワーを浴びる。私がシャワーを浴びるとその後母の掃除が必要なので申し訳なさを感じた。
1階にいる5歳の娘とLINEビデオで会話する。日々娘から手紙が届いていたが、返信を書くことも出来ずにいた。私が触れた物が全部汚染物質になるような感覚で、この部屋と私が触れたものを一切外に出したく無かった。
コロナの保健所相談の目安は発熱から4日。(5/7現在は改訂されています)
今日解熱しなかったら、明日電話してみよう。
発熱から家庭内隔離を始め、誰とも接触していない。家族も全員外出していない。新型コロナウィルスを想定して行動してきたけれど、いざ保健所に電話となると「本当に必要かな?」「PCR検査ってどこで受けるんだろう?」など躊躇する気持ちも生まれた。
兎に角、聞かれるであろう、現在までの症状や、発熱前の行動を整理しておこう、とPCを立ち上げる。30分もしないうちに頭痛の限界がきてベッドへ戻った。
(このときのメモが、今この時期を思い出す非常に有効なものとなっている。)
自宅内療養、隔離生活はここから先が長かった
→保健所への連絡と受診、メンタルが疲弊していく に続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?