与謝野だより〜小満 2021〜
2021年5月21日
皆さん、こんにちは。こんばんは。
先日、京都も梅雨入りしまして、湿度の高い今日この頃です。
何でも大阪管区気象台によると、近畿地方で観測史上で最も早い梅雨入りだそうです!
梅雨は洗濯物が乾きにくいやら傘を持ち歩かないといけないやらで、人間には少し過ごしにくい季節ですが、自然界にとってはどうなんでしょうか?
ということで、毎回恒例の季節のお話からスタートです。
《二十四節気》 そのままかい!
5月21日は二十四節気の小満です。
正直、あまり有名ではないですよね?
私は知りませんでした。お恥ずかしかぎりです…
読み方は素直に「しょうまん」です。
って「そのままかい!」「ひねりなしかい!」と(おいでやす小田みたいにちょっと伸びあがりながら)つっこんでしまいました(笑)
小満は「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と言われています。
盈って漢字も、あまり一般的ではないですよね?
これまたお恥ずかしいことに、知りませんでした。
初めて見る字なので調べたら「みちる・みたす・いっぱいにする」という意味でした。
って「満と同じやないかい!」「”盈満”は”みたすみたす”かぁー!」とこれまたつっこんでしまいました。
つまり、小満は「すべての物に成長する”気”が満ちあふれ、草も木も枝も葉も伸びる」ということですね。
ホップで見る「小満」
「小満」これは、まさにこの時期のホップといえます。
ホップの成長の速さは驚くべきもので、1日に数センチ、なかには10cm近く伸びるツルもあります。すでに3mを超えるツルも多々あります。葉も側枝もどんどん伸びています。
私はカスケード、チヌーク、コロンバス、イブキの4種類を育てていますが、品種によって成長の時期やスピードが違うのも面白いところです。
ホップ圃場
まず先行するのはコロンバスです。
発芽も早く、その後の伸びもあれよあれよと言う間です。
ところが不思議なことに、5m手前あたりでピタッと成長を止め開花していきます。ホップのなかではチビッコです。
コロンバスの毛花。この毛花がだんだん房になっていき40〜50日後には収穫できます。
続いて成長の早いのがイブキです。
イブキは伸びを止めることなく、上へ上へと突き進んでいき、5.5mの棚の最上部まで達し、株によっては行き場を無くし横に這っていくツルもあります。ノッポですね。
チヌークとカスケードはのんびりとしていて、今でも2m程度のものがほとんどです。
ツルそのものにも個性があります。
コロンバスとイブキは太く色も濃いのに対して、チヌークはやや淡く、カスケードはさらに細くて淡い緑色です。
麦にとっての秋
さて、小満はもうひとつ「ビールにとって重要な時期」でもあります。
麦にとっての秋=「麦秋」という言葉は小満の時期の季語なんですって。
麦の収穫が始まります。
田植え前の水田。鏡のように青空を映します。
ホップも麦も育ち、気温も上がり、いよいよビールが一段と美味しい季節となっていきます。
グラスになみなみとビールを満たし、飲み干したいですね。
乾杯!
2021年 小満 与謝野から 藤原ヒロユキ
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ではまた、季節が変わる頃にお便りします。