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与謝野だより〜立秋 2021〜

2021年8月7日

皆さん、こんにちは。こんばんは。

毎日気温が高く一歩外に出るだけでも汗が噴き出るほどの猛暑ですね…

水分補給や休憩を十分にとりながらお過ごしください。

ということで、今回も二十四節気に合わせて与謝野町からお便りを送らせていただきます。

《二十四節気》8月ですが”秋”

8月7日は【立秋】です。

秋って漢字が出てきましたが、まだまだ暑いですよね。
むしろ暑さは、これからがピークって気もします。

しかし、なぜこの時期に【立秋】なのでしょうか?なんで「秋」なんでしょうか?

実は、立秋は秋そのものではないんです。

立秋は「初めて、秋の気配が立つ日」ということなんですね。

古今和歌集に、藤原敏行朝臣が立秋の日に詠んだ「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」という句が納められています。

気候から微かな秋の気配を感じ取るのが、立秋ということなんです。

すっごい感受性ですよね。

「今はまだめっちゃ暑いけど、あれっ? 秋がチラチラっと覗いてるやん?」という感じです。

日本人ならではの豊かな季節感です。

たしかに、ホップ畑にはちっちゃなバッタが跳び始めています。ジージーと鳴いているアブラゼミの中にカナカナカナというヒグラシの声も混じり始めています。

今朝は、窓から吹き込むちょっとひんやりとした風で目が覚めました。

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先取り好き

実は日本人って「季節の先取り感」が好きなんですよね。

着物の柄の選びも「先取り感」が重要と言われてます。

例えば春、桜が満開の季節に桜の柄の着物や帯は野暮なんです。そこは藤や菖蒲あたりが粋なんですよねー。

真夏に金魚や花火の柄はすでに遅く、菊やススキなんかが良いんです。

って、ま、聞きかじりなんですが(笑)

与謝野は奈良時代が起源となる歴史深い織物の町でもあるんです。

丹後ちりめんの名で知られる縮み織りは全国的なブランドなんですよ。

与謝野のお盆

立秋の時期はお盆シーズンにも重なります。

地域によっては7月に行うこともありますが、全国的には旧暦に従った8月が一般的です。

与謝野でも13日に迎え火を焚き、14の早朝にお墓まいりをし、16日に送り火をします。

送り火といえば、京都では五山送り火(ござんおくりび)が有名ですね。

大文字焼きなんて言われていますが、大文字以外にも妙法、船形、左大文字、鳥居形がありそれぞれ趣があります。

東北や北海道ではこれからがホップの収穫時期ですが、与謝野では概ね終了の気配です。

ホップは秋の季語とのことですが、与謝野では夏の季語といった感があります。

ほとんどの蔓は毬花が摘まれ、葉っぱだけになっています。

ところがそんななか、なんと!また毛花をつけている蔓もあるんです。ひょっとしたら二期作が可能?

今後の成長を見守りたいと思っています。

ご購入はお早めに

二十四節気をさらに細かく分ける七十二侯で、初侯は『涼風至(すずかぜいたる)』と呼ばれ、涼しい風が吹き始める時期と言われています。

まさに【涼風ゴールデン】の季節なんですね。

肴は、スズキなど白身魚の刺身、枝豆、焼きナスなどがいい感じです。さらにおすすめは冬瓜。

冬瓜の翡翠煮

緑色を残すよう皮を薄めに剥いて炊くと「翡翠煮」という一品になります。エビや鶏肉ミンチなんかと合わせて、あんかけにするのも良いですね。

涼風ゴールデンのホップ香が冬瓜にしみた出汁と素敵なハーモニーを奏でます。

緑色の缶とのカラーコーディネイトもバッチリですね(笑)

涼風ゴールデンは限定醸造で、今のところ「もう一度造る予定は無い」商品です。

この季節にぴったりの涼風ゴールデン。売切御免なので、お早めにお求めください。



乾杯!

2021年 立秋 与謝野から 藤原ヒロユキ

インフォメーション

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ではまた、季節が変わる頃にお便りします。

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