宇宙(そら)翔ぶキアの秘密基地177

澄んだ空は明るくなっても夜の話は夜の暗さをも伝わってくる。

例の2人、また妙な話をこの部屋、サーレントの寝室で聞かせているみたい。

その内容はと、

「ギギギギギ、どう思う?ギラン。」

「ギギッ、あのことかい兄貴。」

「ギギギギギ、おっかねーよなギラン。」

「ギギッ、特に『何故生きている?』ってとこ」

「ギギギギギ、あの妖精狙われていたし計画実行したって?ギラン。」

「ギギッ、不思議だよな。キアちゃん妖精なら金属にも毒にもよえーんじゃねーのか?」

「ギギギギギ、この船にゃそんなものたーんとあるぞ。」

「ギギッ、けどよ。きゃつはキアちゃんに気づかれずに殺そうとしたんだ。どーすんだろな?」

「ギギギギギ、簡単さ。油断させて何か出してそこに毒を盛れば良い。」

「ギギッ、きゃつはきっとそんつもりだった。でもキアちゃん生きてるじゃん?」

「ギギギギギ、だからあんなもの描いたんだ、馬鹿だな。」

「ギギッ、計画通り進まなかったからイライラしてんだろ?」

「ギギギギギ、あんなもの描いたらバレるんは時間の問題。」

「ギギッ、つまり自分でダイイングメッセージ作ったってか?おかしなやっちゃ。」

と2人は話し笑っている。

そう、あの2人は知らせている。あの人にじゃなくてあの子に。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a