まだ届かない思い

君と出会ったのは好奇心からだった。

君の詩の意味、君の涙の訳知らないまま気づけばはまっていた。

知らないけどその歌声から訴えているように感じた。

そう思えたのは好きだから。

だけどいつしか姿を見なくなり離れていった。

風の噂で活動をやめたと聞いた。

これでもう会うことも姿を見ることもなくなった。

何故あの時行けなかったのだろうか?

後悔してもあの日には帰れない。

何も出来ず寧ろ傷つけたのではないかと心配し、何処かでの幸せを祈るしか無くなった。

その経験から好きなものは精一杯、最後まで大切にしようと誓った。

そうして早10年余り過ぎ、風の噂で再結成の話を聞いた。

久しぶりにその姿を見て、たくましくなって帰ってきた君に安堵した。

けど、あの日の罪の意識から僕はその思いを伝えることに戸惑っている。

遂に久しぶりの作品に触れ、あの時の詩の意味を深く知った。

だけどまだこの思い、届けられない。

届ける方法を知らないから。

今は姿を見られることを喜んでいる。

そして罪滅ぼしの時を考えている。

君は今幸せに見える。

でも起こった事実は消えない。

君には忘れてと。

でもチャンスをくれと。

どちらを取るかそれは。

誰が覚えているからで誰のため?

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a