宇宙(そら)翔ぶキアの秘密基地149

強がりなあの人が豪快に繰り広げる人生のお話。彼がそんなに強く立派になるには様々なストーリーあってのことだろうか?

「さあ、始めっぞ!頭よえー奴らのためにこの俺様が噛み砕いてゆっくりてーねーに説明してやるから有り難く思え!良いか?俺様のような立派な海賊になるにゃ、決して単純な生き方じゃ叶うわけねーって!お前も強くなりてーなら心して聞くが良い!」

別に海賊なんか目指してないのに。

呆れながらも踏ん反り返ったバトレオが如何にも彼らしくて居心地良かった。

「俺様はジャング島と言う小さな島国で生まれ育った!あんま子供いねーからか、俺様が生まれつき丈夫だから島の大将と呼ばれ恐れ敬われてた。俺様はそれがとてつもなく居心地が良くてその地位を守り抜くと決意した。自信が俺様を育て、プライドが俺様を鍛える。指図を嫌い、我流で腕を磨き続けた。子供大会ではトップの座を守り続けた!大人になり、レスラーになったが俺様が強すぎるから、危ないとか反則だとか止められて欲求不満だしあんなの闘いじゃねー!命かけた本気のバトルを望んでんだ!だから、優勝した賞金で小舟を買い島を離れた。泳いで魚や海藻を食らう日もありゃ、途中出会う海賊共とも戦い、勝てば宝をぶんどりその金で御馳走にありつけた。益々戦いが楽しくなった。つえー奴程たんまり持ってやがる。命の危険なんぞ省みなかった。俺様はジャング島だけでなく世界一になれる!そう確信していたんだ。だがな。」

バトレオは悔しそうに首を傾げた。

だけど必ず上には上がいる。分かってはいてもその存在を知るのはとても辛いだろう?しかし、人生の上で負かした人らに、程度は違えど同じ思いをさせていることを忘れているのはその悔しさは敗者にのみ降りかかるのは仕方ないのか?

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a