つい虹が見えたせいで



余命80年。それを知って、泣いて、悲しくて、叫んで、わめいて、人生は短すぎると嘆く子供を抱きしめて、それでも人生は美しいと言える大人になりたい。

退屈だけが人生か。連日たくさんのニュースが報道されても満足できないなら、いったいどれだけの人が死んでいなくなるニュースを見れば退屈ではなくなりますか。生きることを諦めて、初めて朝の光に気がついたらそれを希望と呼んでもいいですか。頭上には昨日見た空しかない。それでもわたしは一つ、花の名前を覚えたことが嬉しかった。

たった一度しか死ねない人生に、希望の言葉を見せてくれ、喪失、絶望なんて影は性欲と一緒に星の形で作り直されたら光と呼べるのに、初めて生きる人生には喜び以外の言葉が多すぎる。
ずっときみの側にいます。
きみのことを一生愛してます。
つい虹が見えたせいで、そんな嘘もついてしまいました。



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夜野なみだ
きみのために風は吹いている そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、 言葉となって浮かんでくるからだと思う きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが わたしの言葉になる 大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ 読んでいただきありがとうございます。 夜野