夜更か詩
夕陽色のみかんを食べたあと、肺も、肝臓も、心臓も、体内のすべてがオレンジ色に変わっている気がして、わたしはこのまま、夜を待つことしかできない身体になって、将来が不安。誕生日はどうしよう、きみとのデートはどうしよう、好きって、どうやって伝えよう。夜が近づくにつれて、だんだんと透けていく身体を眺めながら、こんな日はわんわん泣いてもいいし、誰かを殺しても、許されるような気がして、天の川のように虚しくなった。もっともっと、勉強したいことや、知りたいこと、教えてほしいこと、たくさんあったのに、夜学に通うことすら出来ず、時間の概念が、わたしを遮ろうとする。時計の針は四時をすぎて、夜更かし、さようなら、もう会えない、透明になった身体は原因の涙、今日はきみと付き合って、半年の記念日。
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きみのために風は吹いている
そう思えるのはきみのかけがえのない生活が、日々が、
言葉となって浮かんでくるからだと思う
きみが今生きていること、それを不器用でも表現していることが
わたしの言葉になる
大丈夫、きみはきみのままで素敵だよ
読んでいただきありがとうございます。
夜野