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2024年9月27日「テアトロコント」を観劇

おれ「いやさ、この前、観に行ったのよ」
きみ「は?急になに?」
おれ「テアトロコント、知ってる?」
きみ「知らない」
おれ「渋谷で毎月コントライブしてるの。
   芸人とか劇団とかが出るんだけど」
きみ「ふーん」
おれ「そのライブのコンセプト?っていうかテーマが
   『コントは、既存のフォーマットを破壊する短い演劇であり、
    未来の演劇の実験場である』なのよ。
   芸人だけのコントじゃなくて、演劇の人たちのコントも観れるのよ」
きみ「へー」
おれ「おれが観た回はさ、芸人だとキャプテンバイソンとGAGが出てて」
きみ「GAGは聞いたことある」
おれ「あ、まじ?キングオブコントもね決勝行ってる人たち」
きみ「ふーん」
おれ「でさ、演劇からは劇団じゃないみたいなんだけど
   ハトのフンっていう集団でさ」
きみ「なにそれ?」
おれ「木村聡志っていう、なんか映画監督らしいんだけど
   その人が主宰してて、出演者は男2:女2で約20分くらいの
   短い演劇をやってたんだけどさ、もうやばかったね」
きみ「そうなんだ」
おれ「めちゃくちゃ面白かった!」
きみ「うるさ」
おれ「なんかさ、もうね、舞台作品として美しすぎた。
   会話の内容も全然退屈にならなくて、ずっとニヤニヤしちゃうやつ」
きみ「どういう内容なの?」
おれ「最初、なんか会社の先輩・後輩で話してて
   先輩が男で、後輩が女なんだけど
   なんかね、いい感じの男女なのよ、距離感がね。
   どっちもいいと思ってるけど、一線越えてない感じというか」
きみ「恋愛系なの?」
おれ「甘いね」
きみ「は?キモ」
おれ「まぁ、恋愛は主軸にあるんだけど
   最初はそんな男女2人が深夜のファミレスで話してて
   すげぇいい感じなんだけど、そこから過去になるのよ」
きみ「タイムスリップ?」
おれ「違う違う、あのね本当に過去になるんだけど
   さっきファミレスで話してた男女の2人がはけたら
   別の男女2人と入れ替わって、現代のファミレスから
   数年前のTSUTAYAの店内なのよ」
きみ「うん、意味わからん」
おれ「説明むずいな、とにかく色んな時代の4人を見せていって
   ラストは現代に戻って、いい結末のやつもいれば、
   最悪な結末になるやつもいるのよ」
きみ「はぁ」
おれ「とにかく、役者も最高で、台詞も笑えるし。
   台詞とか展開に違和感がないのよ、みんな真面目に生きてるだけなのに
   俯瞰で見てるこっちが、喜劇として楽しめるみたいな」
きみ「ふーん」
おれ「あとね感動したのがね、セットがすごいシンプルなの。
   舞台には箱椅子3つだけかな?
   上にモニターもあるんだけど、その時の場所のイメージ写真と
   20@@年ってその時の年代が出てるの。
   で、衣装は全員白のロンTと黒パンツ。
   その人達の演技力でさ、学生服にも見れるしスーツにも見えるし
   とにかくね、シンプルって強いなって思った」
きみ「そうなんだ」
おれ「省略することによって想像できるんだよ、こっちで。
   想像するってことはさ、こっちの思い出にも浸食するんだよね。
   例えば、最初のファミレスって設定だったら
   子供の時に行ったファミレスを思い出す人もいれば
   昨日、会社の同僚と行ったファミレスを思い出す人もいて
   より自分ごとのように感じれるんだよね。
   特にさ、舞台がTSUTAYAになった時があったんだけど
   昔、バイト先の子とTSUTAYAでDVD見ながら
   どの映画が好き?とか言ってたなとか思い出してさ、マジ青春」
きみ「知らんけど」
おれ「とにかく、内容も演出も最高だったよ、マジで。また観たい」
きみ「ふーんよかったね」
おれ「大トリがGAGだったんだけど、超くだらないコントやっててさ
   それもマジで最高だった。
   ハトのフンの演劇観てさ、色々感情が揺さぶられたんだけどさ
   GAGは超バカで、難しいこと考える必要ないんだって思ったよ。
   バカコントなんだけど、単純なバカじゃなくて
   人間って愚かでさ、でも可愛らしくて
   くだらないのにすごい深みがあるのよね」
きみ「よかったじゃん」
おれ「毎月やっててさ、来月もあるから一緒に行く?」
きみ「うんうん、私は別にいいや」
おれ「おけー」

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