オブラート
オブラートはお薬を飲みやすくするために長く利用されてきましたが、
長く利用されてきましたが、使い方はあまり知られていないように思います。
そこで、
①オブラートの特徴、②蛇足
③お薬を飲むときの使い方のご案内、
④お薬を飲む以外の使い方のご紹介、
⑤保管方法 についてご紹介したいと思います。
①オブラートの特徴
オブラートは、でんぷんのりで作られたうすいシートです。
水につけるとすぐに糊に戻ります。
消化されるため、お薬を包んでも、お薬の吸収をさほど邪魔しません。
②蛇足:なぜ水につけるだけで糊になるのか
お米を炊くと、澱粉が消化吸収しやすい状態に変化します。
これをα化といいます。もちっとネバっとします。
生米のでんぷんの状態や冷えたご飯のでんぷん状態に変化することを、β化といいます。硬くぼそぼそしています。
β化は、ゆっくり水分が抜ける過程でおきます。
α米は熱湯を注ぐと、ご飯になるという災害時便利な製品ですが、
これは
β化が起こらないように水分を急速脱水し
α化でんぷんの構造を保持しているためにできることなのです。
オブラートも、α米同様、α化でんぷんで作られた糊フィルムです。
水にぬらすと、加熱しなくてもでんぷん糊に戻ります。洗濯糊にも便利です。
③お薬をのむときのオブラートの使い方
オブラートは澱粉糊を乾燥したものです。水に濡れると糊に戻ります。
お薬を包んだ後、水にぬらすととろみがつき、飲みやすくなります。
非常に薄い糊の膜で包まれたような状態です。破れやすいので、すぐ飲んでください。
④オブラートの活用方法
ぬらすと、でんぷん糊になります。
でんぷんを利用した糊として、洗濯のり、障子のりなどがあります。
接着力はやや弱いですが扱いやすいです。
片栗粉・くず粉の代用にもなります。
食べられるフィルムとして様々な使い方もできるでしょう。
油には溶けにくいので、油に対しては紙のようにも利用できます。
⑤オブラートの保管方法
常温保管、乾燥と水濡れを避けて保管してください
・湿度には比較的強い方ですが、水濡れには非常に弱いです。
・乾燥に弱いです。乾燥で水分が抜けると、破れやすくなります。
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一器三様という言葉がありますが、
オブラートも何通りにも使うことができるものだと思います。
なお、筆者個人はオブラートをお薬を飲むためには使用しません。
オブラートを使わない方が、飲みやすいです。
人によって、飲みやすいお薬の形は違います。
どう お薬が飲みにくいのか、
どんな お薬なら 飲めるのかなどは、オブラートに包まず教えてください。
▲この記事は2021年10月7日 羊羹の日 前日に
ヨルモカ薬局 Facebookページに掲載するものをもとにしています。
初出 2021年10月4日
2021/10/05修正
▲この記事は2021年10月8日 羊羹の日 に
ヨルモカ薬局 Facebookページに掲載のものをもとにしています。
→▲この記事は2021年10月7日 羊羹の日 前日に
ヨルモカ薬局 Facebookページに掲載のものをもとにしています。
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