キッカケをくれたのはまさかのセクシー女優だった。
どうやら僕は古い人間のようで、LINEやTwitterなどのSNSはとにかく疎い。
疎いといっても決して機械音痴というわけではなく(半分機械音痴)、そういったコミュニティで自分の存在をアピールすることが苦手なのだ。
自己アピールができないと、この人はどういった人なのかも分からず、就職活動では一発で落とされる。現に僕はそういった就活では苦労するだろうし、できるならフリーランスで何も縛られず生きたい。これだけ自由な生き方や自由な価値観を主張している時代なのに不思議な話だ。
Twitterも一応アカウントはあるのだが、自分でも客観視して分かる。
そんなに楽しそうじゃない。
楽しそうじゃないから故、いいねも少ないしフォロワーだって少ない。いわゆる僕は失敗例によくあげられるフリー素材なのかもしれない。
最初はそういったことは気にしてなかった。ところが、フォローしてる方やフォロワーさんのツイートのいいねやリツイート数が嫌でも目に入り、自然と競争意識が高まりだすのだ。
そして気づく。
「あれ?いつからこうなった?」
そんな感じで僕はSNSが苦手だ。結局は「あの子よりも前に」のつまらない競争社会だった。
居場所とやらはいったいどこにあるのか。それとも、探しても一生見つけられないガンダーラのようなものなのかもしれない。
そんな少し疲れてしまうSNSだが、僕はSNSをやめられない理由がある。
それは以前書いた、優しい世界に包まれる瞬間が好きだったりすること。
(詳しくは⇓ ⇓)
そしてもうひとつは誰かと会話ができるからだ。
「人見知りで人間関係が下手なやつが何を生意気に言ってるのか」という意見もごもっともですが、それには理由があります。
会話ができる喜びのキッカケをくれたのはあるAV女優さんです。
あっ、ちょっと待ってください。そこまで18禁じゃないですから。
それは高校生の頃。
まぁそういったことにはお盛んな時期なんで深夜ひとり営もうとしていた時のこと。そういった気持ちの時に見るネットのサイトを冒険していた際、ふと可愛い女優さんがいたのです。
「あっ、可愛い。」
そしてその女優さん関連のサンプル動画の再生をクリックし、ひとりの営みが終わりました。営みが終わるとすぐ寝ちゃうのですが、その日だけはその女優さんが気になり、Twitterで検索をしたところ、Twitterをやっていたことが判明。
「フォローしとこうかな。」
深い理由は無くなんとなくフォローした後僕は眠りについたのですが、翌朝Twitterを開いてみるとその女優さんがツイートをしていた。
「おはよう!今日も頑張ろうね!」
そのツイートに対して僕はリプライを送る。
「おはようございます。」
そして学校に向かったのだが、学校について1限目が始まる前にスマホの通知が鳴った。
「おはようございます!」
そこにはその女優さんからの返信だった。
「えっ!?」
一瞬パニックになった。メディアに出ている方はファンが多いため基本リプライは送らないはずだったが、返信をくれた方は正真正銘その女優さんだった。フォロワーを見てもかなり多い方なのに。
なんだろうこの嬉しさ反面恥ずかしさは。
返信をくれたのは嬉しいが、その相手はAV女優だ。なんか変な気分になってくる。自然と昨日の夜のことが頭に浮かんでくる。
「ヤバいヤバい。全集中!!」
全集中とは心の中で言ってなかったが、その時はこんな感じであたふたしていた。
結果その女優さんは自分のツイートにリプライをくれた方には基本返している方だったのですが、僕はそれでも嬉しかった。
その後、女優さんがつぶやいたツイートには「リプライ送ってみようかな?」と思い立った時に送るようになった。もちろんすべてに返信がくるわけでもないし、全部が全部に返信が返ってきていたら、それは少し怖い。
今日の出来事や最近のことなど、それに対し女優さんからの返信も嬉しかったが、長文で送られた時は本当に嬉しかった。
こういうことはネットでしかできない。
もしかしたら、本当に嬉しい瞬間って好きな人からのレスポンスがあった時なのかもしれない。僕はネットの楽しさに少し気づいた時だった。
今まで「女優さん」という表現で書いてきたが、実はその人はもうAV女優を引退しているため、改めてその人の名前を掘り起こすことは悪い気がしたので「女優さん」という表記にした。
もしどこかで会えるならお礼を言いたい。
「あの時は本当に救われました。」と。
いや、バリバリ18禁だったか!?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?