夢は夢のままで終わってもいい夢もあるってこと
母という存在。
母がいなければ自分はこの世に生まれることもできない。
また、父と母がいなければ人はこの世に「生」を受けることもできないし、人間だけでなく、馬や犬などこの世に生きるすべての生命が共通している。
そんな母についてだが、僕は母のことをそこまで好きでもないし嫌いでもない。今はこうして実家を離れているが、「母に会いたいな..」なんてこれっぽっちも思わない。ましてやマザコンでもないのだ。それなりの温度を保ちながら距離をキープしてればそれでいいぐらいの考えに近い気がする。
母を本気で泣かせたことはあっただろうか?
僕はそう思い立ち、過去の記憶をさかのぼる。過去の記憶を思い起こすのは決していい気分ではない。思い出したくもない記憶までもがたまにくっついてくるからだ。
結論から言えば、本気で泣かせたことは一度もない気がする。
ただ、高校3年の冬休み。確かに12月24日だった。日付も克明に覚えてる。
母が台所で晩御飯を作ってる時、となりで僕はパソコンと睨めっこしていた。
「あぁ~今夜サンタさんくるやん。でも子供の時みたいに早く寝やなって思わんでいいけどな。」
僕は深い意味もなくボソッとつぶやいた。
すると母は少し動揺した様子でこちらを見た。
「えっ...。 あんたそれどういうこと...。」
僕はタラタラと言葉を並べる。
「いや、毎回どうやって来てるか知らんけどさ、はよ寝やな会ったら怖いやん。あと、小6でサンタさんもうプレゼント届けてくれやんくなったから、サンタさんも子供の線引きは小5,6で決めてんねんなって。」
その言葉を聞くと母は目を丸くし、言葉を震わせる。
「あんたそれ本気で言ってる?」
この言葉を聞いた瞬間どういうことかを僕は察した。
「そんな純粋なこと言うなんて..なんか泣きそうそう..。」
そういうと母は床に崩れ落ちた。
あぁ..あんまり思ったこと口に出さんとこ。こうなるからな。
そう僕は思ったのだった。
あんまりこれ以上は色々と批判を受けそうなのでこれでやめておきます。
僕自身もなんだかバツが悪そうな感じになってきた。
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