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モーニングルーティーン Morning Routine

「んん……」

小鳥がさえずりをしている。朝が来たことを僕に知らせるように。

肌に寒い空気が突き刺さる。いくら布団をかぶっていてもこの時期の朝は寒い。家の裏の林の木々の隙間から一筋の光が部屋に入ってくる。

5:47

まだ6時じゃないのか……

まだ周りが良く見えていない、僕の目にスマホが時刻を知らせる。まあ早起きする日があってもいいだろう。

寒い。寒い。布団から出たくない。

しかし、起きてみると意外と、そうでもなかったりする。

自分の部屋を出て、階段を降りると、もうそこは確かに朝だった。昨日の夢を思い出したりする、静寂に包まれた朝のことではない。人が営みを始めるために準備する朝のことである。

テレビのニュースの音と眩しすぎる照明が僕の五感を刺激する。五感を刺激するって、本来なら体のすみずみがグワァってなって、なんだかいいかんじになることなんじゃないのか?

うがいと洗顔をすませる。そして朝食の準備に取り掛かる。僕の朝食はここ最近はいつも同じだ。白米、みそ汁、納豆、牛乳。普通の高校生よりちょっと気をつかっている。なんかの本に書いてあった。朝食はちゃんと食ったほうがいい、抜いてはいけない、と。「ちゃんと」食べるってなんだよ……

朝食をちゃんと食べ終わったら、その後はゆっくりすることが多い。ニュースを見たり、コーヒー飲んだりしている。慌ただしい朝にこそ空白の時間を。これは僕がひっそり大事にしているモットーだ。

実は家の中では眼鏡をかけている。みんなと会うときはコンタクトなのでそんな印象はないかもしれないが。だから、くつろぎの後はすぐコンタクトを入れている。学校に行く寸前にやると焦るからね。

その後は着替えて、学校の準備をして支度をすませる。まだ家を出るまで時間がある。青チャートでも解こうかな。そういえば昨日はTwitterに時間を溶かしてしまったのだった。

7:25

コートを着て、愛用のネックウォーマーをつけて家を出る。もちろんマスクも忘れない。こうして、ひんやりとした空気が立ち込める中、学校に向かって自転車を漕いでいく。

My Morning Routine.

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