
MS(Manufactured Spending)
こちらの記事は人気だったので再公開します。
クレカやポイ活系記事の需要の多さを実感します。
⚠️自己責任でお願いします!!
MS(Manufactured Spending)徹底解説|クレジットカードポイント獲得の奥義とそのリスク
「MS(Manufactured Spending)」は、クレジットカードのポイントやマイルを効率的に貯めるためのテクニックですが、その実態は「カード会社のシステムを逆手に取る」グレーゾーンな手法です。ここでは、具体的な実践例や法的リスク、日本での現状をさらに掘り下げて解説します。
1. MSの核心:なぜポイントが「実質タダ」で貯まるのか?
MSの本質は、**「現金化可能な商品をクレカで購入 → 現金に戻す → クレカ支払いに充てる」**というサイクルで、手元の現金をほとんど減らさずにポイントだけを獲得することにあります。
具体的な収支例で見てみましょう。
【具体例】ギフトカード売買でMSする場合
クレカで10万円分のギフトカード購入
カードA(還元率1%)を使用 → 1,000ポイント獲得。
金券ショップで95,000円で売却(5%の手数料損失)。
売却した95,000円をクレカ支払いに充てる。
実質手出し: 10万円(購入額) - 9.5万円(売却額) = 5,000円の損失。
獲得ポイント: 1,000ポイント(=1,000円相当)。
→ 実質損失は4,000円ですが、ボーナスキャンペーン(例:入会3ヶ月で10万円利用で3万ポイント)が適用されれば大幅なプラスに転じます。
2. 日本でMSが難しい理由|海外との比較
アメリカではMSが一般的ですが、日本では以下の要因でハードルが高くなっています。
2-1. 現金化ルートの制限
ギフトカードの買取レート低下
日本では金券ショップの買取価格が低く(購入額の90~95%)、手数料損失が大きい。電子マネーの払い戻し不可
PayPayや楽天Edyは原則「現金化不可」のため、MSに使うには別の手段(例:商品購入→転売)が必要。
2-2. カード会社の厳しい監視
不自然な利用パターンの検知
短期間での高額決済や同一店舗での繰り返し利用は、不正利用とみなされやすい。
→ 利用停止リスクが欧米より高い。
2-3. 法的リスクの曖昧さ
規約違反の明確化
日本のカード規約では「ポイント目的の不自然な利用」を禁止する条文が増加(例:三井住友カードの規約第15条「不正なポイント獲得」)。
→ MSが規約違反と判断されれば、獲得ポイント没収や強制退会の可能性も。
3. 最新MS手法|日本で実践可能な具体例と注意点
リスクを抑えつつポイントを獲得する方法を紹介します(※あくまで参考情報です)。
3-1. 電子マネー活用術
PayPay + 高還元カードの組み合わせ
例:PayPayにクレカで10万円チャージ → 還元率2%のカードで2,000ポイント獲得。
→ チャージ分を生活費(スーパー・ガソリン代)に使い切り、現金支出を節約。
※ 現金化は不可ですが、実質的な節約でポイントを「実質タダ」で獲得。
3-2. 公共料金のクレカ支払い
手数料1~2%の代行サービス利用
例:クレジットカードで電気代10万円を支払い(手数料1,000円) → 還元率1.5%で1,500ポイント獲得。
→ 実質利益500円。
※ 代行サービス例:モバイルSuica経由の公共料金支払い。
3-3. 小額MSのススメ
コンビニでのnanacoチャージ
クレカで1万円チャージ(還元率1%で100ポイント) → コンビニで現金同等に使用。
→ 損失なしでポイント獲得。
※ ただし月数万円までが無難(大量チャージは目立ちやすい)。
4. MSの法的リスク|どこからが「違反」なのか?
MSのグレーゾーン性を理解するための判断基準を整理します。
4-1. カード会社の規約違反
主要カード会社の規約例
楽天カード:
「ポイント不正獲得行為(例:現金化目的の購入)を行った場合、ポイント没収や利用停止」(規約第12条)。
三井住友カード:
「本サービスの趣旨に反する利用(例:転売目的の購入)を禁止」(規約第15条)。
4-2. 法的責任の可能性
詐欺罪や電子計算機使用詐欺罪
カード会社に虚偽の利用目的を隠してポイントを獲得した場合、刑事罰の対象となる可能性も。
→ 実際の判例は少ないですが、理論上のリスクは存在。
5. リスクを抑えるための5つのルール
MSに挑戦する際は、以下のルールを厳守しましょう。
月額利用額の10%未満で留める
例:限度額100万円のカードなら10万円まで。不自然な高額利用を避けます。複数カードに分散
1枚のカードに集中させず、還元率の高い複数カードを小口利用。現金化は絶対にしない
ギフトカードは自身で消費、電子マネーは生活費に充当。ボーナスキャンペーンを主戦場に
入会特典や期間限定還元率アップ時に集中。利用明細は「普通の支出」に見せる
コンビニ・スーパー・ガソリンスタンドなど、日常的な店舗で利用。
6. 代替手段|MSより安全にポイントを貯める方法
MSのリスクを避けつつ効率的にポイントを貯める方法を紹介します。
6-1. 日常生活の完全クレカ化
還元率の高いカードを厳選
例:楽天カード(還元率1% + 特典強化中)
エポスカード(最大2%還元)
→ 光熱費・保険・税金までクレカ支払いに。
6-2. ポイ活との併用
キャンペーンサイトの活用
例:モッピー:アンケート回答でポイント獲得 → 還元率実質10%以上。
トラフィックゲート:Web閲覧でポイント貯蓄。
6-3. 投資連動ポイント
クレカ積立投資
例:SBI証券の「クレカ積立」 → 投資額の0.5%ポイント還元。
→ 投資利益 + ポイントのダブル効果。
7. 最終警告|MSは本当に「割に合う」のか?
MSのコストとリスクを改めて数値化します。
【試算】MSで10万ポイントを獲得する場合のリスク
手数料損失: 5%(例:200万円の決済で10万円損失)。
時間コスト: 月20時間(ギフトカード購入・売却作業)。
リスクコスト: カード停止で還元率1%のカードを失う → 年間1万円の機会損失。
→ 10万ポイント獲得の実質コストは12万円以上。
還元率1%のカードで普通に200万円使えば同じポイントが獲得でき、リスクも時間もゼロです。
まとめ|MSは「最終手段」として捉える
MSは「リスクを承知で短期的にポイントを爆速貯めたい人」向けの手法です。一方で、日本では現金化ルートの制約や監視の厳しさから、リスクに見合うリターンが得にくいのが実情です。
おすすめは「MSに依存せず、日常生活のクレカ化 + ポイ活 + ボーナス特典の活用」で堅実にポイントを貯める方法。MSに挑戦する場合は、あくまで自己責任で、細心の注意を払ってください。