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~アガベ~実生(みしょう)の楽しさ

今回はアガベの実生(みしょう)について少し投稿します。
(まだまだ経験不足ですので、間違っていましたらすいません。)

アガベ ベルシャフェルティ(怒雷神)

実生とは
種子を播いて発芽させる事、または種子から発芽して育った幼植物をいいます。

写真は畑で販売用に育てている 
アガベ ベルシャフェルティです。
このサイズで実生2年目になります。
この2株は、同時期に播種、ほぼ同じ環境で育ったものです。
この画像、どちらもベルシャフェルティです
が色味がまったく違いますよね?
一方が緑が鮮やかな株、もう一方が白が強めで、棘の赤味が強いです。
これが実生の楽しさだと思っています。

緑が強めの株
白が強め、とげの色も少し赤味が強い

こういった、自分だけの株を発見する感覚や、個性を見つけるのが、
実生の楽しさではないでしょうか!
(個人的には白い株がかなり好きです)

さて、アガベを増やす方法は基本的に2つあります。
それぞれ特徴を紹介します。

◎実生から増やす
・葉の形が違ったり、斑入り株になったり
 違うバリエーションが出現する可能性がある
・良い変わり者が出る事がある
・実生は原種が中心になる
・成長はおそい

実生の方が日本の気候で育つので、
輸入株より丈夫なことも考えられます。
子株の時点で、日本の気候に適することができない アガベは
枯れていきますし、
発芽の時点で枯れてしまう物も存在するため、
気候に順応した株が残っていくと思います。
実生株は越冬でも、寒さにも強い印象がありますので
そういう事かなと思っています。

サボテン業界では子株より、形の良い実生が好まれる場合があるようです。
(交配の関係上)

◎株分けから増やす(胴切も含む)
・基本親株と同じ性質を持っています。
(育ったら、親株と同じ姿になる安心と安定)
・繁殖率は低い
・成長は早い

経験から言いますと、
僕の畑でも、株分けと実生の株を比べると
明らかに株分けの方が成長が早いです。
ただ数は取れませんので、
業者さんの場合、大量に種子を撒いて栽培し、
そこから選抜していくのでしょうか?

発芽率の問題
実生には発芽率が絡んできます。
播種されたタネのうち発芽したタネの割合の事です。
購入した種子の中にも、発芽率が悪いものもあります。
・仕入れ時期の種の鮮度
・発芽しにくい品種
・種の産地
また種自体に問題がなくても、
発芽条件(湿度・気温等)を満たしていない場合もあり
ここでの工夫や、試行錯誤が難しくもあり、面白いところでもあります。

はじめて実生で育った、斑入りの株
当時、見つけた時うれしくて「え!これ斑はいっとるやん!」
と一人で叫んでしまいました・・・
小学生がレアな遊戯王カードを当てたときのような
感覚にかなりにている、そういう喜びです。
(年齢が35歳付近の方には分かるはず笑)

実生では、個性をもったアガベを見つけることができ、
大きくなるまで、時間はかかってしまいますが
それでより愛着が沸いてくると思います。
カッコよく綺麗に育ったときの感動も大きいです!
是非種からアガベを育ててみてはどうでしょうか?

参考までに、僕が実際に行っている、
実生の方法もまた記事にしたいと思っております。


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