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【第三の人生】29の章:初体験はなんでも楽なわけじゃない
*登場人物*
萬里→主婦でお役目持ちは、娘の入園予定の保育園の結界張る活動に参戦中。
H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)良く言えばクール、悪く言えば無神経の素っ頓狂←意味わかる?ググってね。
H氏「ひとまず準備ができたら教えてください。それからまたやることと日程を考えましょう。」
萬里「はい。」
萬里は、すぐに写経に取りかかったんだけど、まず準備が大変。
塩で身体を洗い清めて水をかぶる、静かな環境で精神を集中し、その文字一つ一つに氣を込める・・・。とはいっても、子供はいるしダーリンはテレビつけっぱなし、萬里の個人的な部屋は無いし、環境を整えるとなると丑三つ時の夜中しかない。
現実では無い騒がしさも含め、全ての物音が神経を逆なでする。
もちろん、四枚書き終えるのに一週間はかかった。そして、御守りも四つ作って写経の半紙、笹の葉を四等分したものに朱印を押した。
準備ができたところで日程を決める。これまた深夜決行になる。
悪いことする訳じゃないんやけど、やっぱ側から見たら不審者やし、できるだけ人目に付かないように心がけるのよねー^^;
当日決行の日、出発はなぜだかまた丑三つ時の時間にかかる。大人時間でいう2~3時、子供時間は1時間ほど早くて1~2時頃。
娘が突然目を覚ますのも大体この時間。霊たちの活動が一番活発になる。
萬里「なぜ、この時間なんですか?怖さ倍増ですよ!」
H氏「すいません(^^;;私の都合でこの時間ですが、結局この時間が一番最適だったんでしょうね。」
何がどう最適なのかは分からない(。-_-。)
死人は清いものや塩を嫌う。なので、萬里は身体を塩で洗ってキレイに清め、氣入れした塩を大きな瓶に詰め持参。
普通の塩に比べると少し値が張るので、もったいなくて少量ずつ使ってたんだけど、本来、塩はお相撲さん並みに豪快に大量に使うのが好ましいというか、正式なお清めとしての塩の使い方なんだって!
今回は、特に清めなければならないところが多いし、お相撲さん並みに豪快に使ってみようと思う
(=´∀`)
ドキドキで暗闇の現場へ向かう。
萬里「もちろん、H氏も一緒にやってくれるんですよね?」
H氏「いや、儀式的な事をやるのは萬里ちゃんだけです。私は萬里ちゃんの背後をガードしてますので。」
萬里「ガードって何から?」
H氏「霊達からの攻撃を私がくい止めます」
萬里「攻撃?!ちょっ!聞いてない!!攻撃って何よ( ;´Д`)攻撃されるんですか?!そんなに危険なんですか?!」
H氏「その可能性が高いので・・。霊達からすれば、私たちは侵入者です。
あちらの方々の縄張りを荒らすようなことなので、だいぶ覚悟しないといけませんね。」
あああっ!!また、とんでもねえことをサラッと言うてくんなさった
( ;´Д`)
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