【第三の人生】38の章:『ち』という文字の解釈によって意味が大きく変わる
*登場人物*
萬里→主婦でお役目持ち。なんとあの伝説の生き物に遭遇しまして、何かをもらったんです!
H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)また真顔でおかしなこと言ってます。
サクヤさんの治療院でサボり中のH氏の元へ浮かれた気分で行った。天狗さんのこと早く話したいっ!!
萬里「H氏!サクヤさん!昨日すごいことがあった!天狗見たんです!天狗!でっかい木の枝に座ってて、何か話しかけられたんですよ!」
H氏「お~!猿田彦さんですね~!」
萬里「いや、天狗さんです(。-_-。)」
H氏「猿田彦さんが天狗の大親分なんですよ!各地に居る天狗たちの総元締めです。」
萬里「だって、神話に出てくる猿田彦さんは人の姿してるじゃないですか!?」
H氏「あれは、人間が勝手にイメージしたものであって、自然霊の一人である天狗が猿田彦さんの本当のお姿なんです。昔話とか色々登場しますがあれも、生きた人間のイメージで描かれたもので、実際、私達に視えるお姿は神話とは違うんです。」
萬里「へぇ~、全然知らんかった~。」
H氏「そもそもエネルギー体でしかないので、形自体が存在しないんですけどね。」
萬里「にしても、萬里が見たのは昔話に出てくる完璧な天狗のお姿でしたよ!」
H氏「どれくらいの大きさでした?」
萬里「普通に私達と同じくらいで、どこにでもある大きさの木でしたよ。」
H氏「おぉ〜、近くに見えたかもしれませんが、実際はとんでもなく大きくて日本の端と端に居る位の大きさなんです。だから見た目は人間と同じくらいだったかもしれないけど、それくらい遠くからでも近くに見える大きさですよ。で、猿田彦さんに何て言われたんですか?」
萬里「『わしがお前にちを施した』って。その『ち』が何か分からんのですが。」
H氏「『ち』と同時に降りてきた漢字はありませんでしたか?」
萬里「ん~『治』かな?萬里が異常に身体きついんで、なにか治癒らしきことを施してくれたのかな~って。嬉しくなりました♪」
H氏「残念ながら違います。」
萬里「へ?( ゚д゚)じゃ、どんな意味だと?」
H氏「どうやら萬里ちゃんに『治癒』の力を与えったってことのようです。」
萬里「え~!萬里が治癒してもらったんではなくて?また、なんか別にもらったんですか?!もういいですよぉ・・・。」
H氏「よかったですね!」
萬里「なんか分からんけど、よかぁないですよ~( ;´Д`)何かやることが増えたってことでしょ?!」