【第三の人生】3の章:お役目受け入れたら酒飲むのが辛くなり始めた
*登場人物*
萬里→お役目持ちの主婦は、同級生の友達(男子)と飲み会。二次会で昔働いていた夜の街へGO!
ハラちゃん→高校生の時の友達。学生の時は、ほぼ接触しなかったのに大人になって、ハラちゃん幼馴染みのアキボーと共になぜか仲良し♪
ハラちゃんには『境』という文字から読み下し、頭に浮かぶことを萬里なりの解釈で話した。
そのメッセージを見て、首を傾げるのは萬里も同じ。浮かぶままに書いただけ。
んで、ここが一次会、二次会は夜の街に行こうか!という流れになった。
昔、萬里が働いていた界隈だ。
実は、現在音信不通のユカりと一度連絡が取れて、今しかチャンスはない!と思いユカりの行きつけのBARで一緒に飲んだことがあった。
ユカりも、萬里が役目を持つ人間だという事をすんなり受け入れてくれた。ひょっこりユカりと会えたのはそれ以来で、ユカりのメンタルペースに合わせて、次の連絡が来るのを待っていたところ。
あのBARへ行けば、もしかしたらユカりにバッタリ会えるかもしれない!という期待もあって、ハラちゃん達にはその詳細は告げず、かつてユカりと一緒に飲んだBARへ向かった。
以前、一緒に行った時ユカりが『この店はなんだか少し変に感じるんよー。』と言っていた。お店のスタッフ達も、同じように口を揃えて言う『裏口の非常階段でみんな目撃してるし、常に誰かが裏口から入ってくる気配がある。』
相当なマイナスのエネルギーに溢れ、霊達が渦巻く悪坊主の術のかかったビルもある。この夜の飲屋街は何も無い方がおかしい。
実は、その時萬里の頭の中には、ビルの屋上から飛び降りる男性の姿が浮かんでいた。その男性は、何かブツブツつぶやいてる。
『頭に浮かぶ』と言う認識しかなく、これが視えてることだという実感はこの時でも全く思っていなかった萬里。
たぶん、気のせいだ。
さぁ、ハラちゃんとアキボー!気合入れて飲むぞ!!!
って、えぇもう店に入った途端気分が悪い
( ;´Д`)
席につく間も無く早々に萬里「ちょっと、トイレに行ってくるね。」
そのままトイレでリバース( ;´Д`)
1軒目では控えめにビール2〜3杯。BAR来てまだ座りもしてねぇーじゃん
( ;´Д`)ショック
急激に具合が悪くなったけど、せっかく来たのにすぐ帰るのはもったいない。しばらく我慢してとりあえず会話して、気を紛らわして、ウーロン茶で一旦酔いを冷まそうと思うんだけど、どうもこうも身体がいうこときかない。
ユカりから紹介してもらってた店のスタッフも時々話しかけに来てくれるけど、それすら鬱陶しい。
萬里「ごめん、もう出よう・・・。」
2人は嫌な顔一つせずに支払いを済ませ、タクシーで送ってくれた。本当にいい奴らだ、できればまた一緒に飲みに行きたいんだけど、この時の事が実はトラウマになっている。
あの頃(夜働いてた時)は身体は病気ばっかりでも、朝まで飲み明かす毎日が通常だったのに、お役目を受け入れてからこんなんなってしまった。
後輩が経営するホストクラブに行った時も具合悪くなったし、酒を飲むことが楽しいことではなくなった。
萬里はもう、夜の街には行けんのじゃなかろうか・・・。
今の萬里は、昔の萬里とは別人のようだ。