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【第一の人生】84の章:子供は男を繫ぎ止める手段ではない

*登場人物*

  • 萬里→主婦!二人目の子供は現在2才(K美の相変わらずな相談に乗ってるちう)

  • K美→萬里の中学生の時からの友人(不倫の末略奪婚、そしてまた危機に面している)


K美の旦那は
話を聞けば聞くほど
なんかおかしい

K美がおかしいのは
いつもの事であるが

K美との会話は
相談事にかかわらず
いろんなこと交えて
交流してるけど

なんか
話のズレや、笑いのセンス
ツボが昔とは随分違う
全然面白くないし
いちいちイラッとする

聞きたくもない2人の
夜の生活や
2人出産して、
腹が出ただの
乳が垂れただの
萬里にとっては
かなりどうでもいい

萬里が変わったのか?
K美が変わったのか?

いや、
成長してないだけなのか?
考えたりもした・・・。

萬里「あ、聞きそびれてた
上の子は名前知ってるけど、
あーちゃんて呼んでる
下の子の名前は?」

K美「あしたか」

萬里「は?
なんかどっかで
聞いたような・・・。」

K美「旦那はジブリが好きで
前の奥さんの娘二人にも
ジブリ映画の女の子の名前
付けたんだって。
だけん、この子の名前は
もののけ姫の
『あしたか』」

萬里「漢字は?」

K美「手足の『足』に『崇』」

萬里「なんそれ?
かわいそか~(゚o゚;;
子供の名前ってそんな安易に
つけるもんじゃないやろ?!
完全にあんたの旦那おかしいよ!
なんで体の一部?
『頭』とかならわかる、
野球選手にもおったし。
でも、同じ「あし」でも
もうちょっと
なんか漢字あったやろ?!
よりによって、地べた這う
体の一番下の『足』よ?!
ふざけすぎ!!!」

K美「だって
名前は決まってたけど
漢字が他に思いつかんやったし・・・。」

萬里「いやいやいや、
何か思い入れがあって
その響きを選んだなら
漢字もっと調べろよ!
他に思いつかんやった。とか
おまえはバカかっ!
名前だぞ?!一生モンだぞ!?
じっくり考えて付けるもんやろ!
当て字でも他に漢字は
いくらでもあったやろ!?
それがその子の
一生を左右するかもしれんとよ!
その子、字の如く
頭には上がれない
大変な人生になるかもしれん。
けど、あんたが無責任に
思い付きで選んだことやけん、
病気が悪化したとしても
この子が色んな事に悩んで
死にそうに苦しくても
この先何があっても、
たくさんの人を
粗末にしたあんたの責任!

面倒見れんようになったとか、
何で私だけ不幸?とか
うまくいかん事を
子供の病気のせいにしたり
悲劇のヒロインみたいに
都合のいい考えは
許さんけんね!!!」

K美「子供は大事やもん、
いつでも私の味方やし
そんな見放したり
する訳ないやん!!」

萬里「それは当たり前たい!
萬里が言うてるのは
自分が選択してそうなった事を
自分だけが不幸だとか
アピールするな!ってこと。
その理由を、
子供に負わせるな!ってこと
自分が吐いた言葉、
絶対忘れなさんなよ!!」

子供が二人も居て
親としての大きな責任が
おのずと生まれている
それなのに、
大変な病気を
抱えて生まれてきた子は、
可哀想だけど
K美の頑張ってる自分を
演出する道具にしか見えなかった

なぜそう思うかというと
SNS上でも自分本位の
自分を讃える
書き込みばかりしていたから・・・


今息子はこんな状態です!
悲劇に見舞われた母親
それでも必死に戦う自分
心が弱って病を患っている自分
それでも妻として母として
責務をこなしている自分
子供を何より愛している
優しい母親

これまでの勝手なK美を
よく知っている萬里からすると
胸糞悪い美談ばっかり

K美「この先
どうしたらいいと思う?」

萬里「どうもこうも
あんたがどうしたいか?
じゃないと?
私は会ったこともない人(K美夫)に
対してどうもこうも何も言えん。」

K美「じゃ、今度
萬里が都合いい日に
連れてくるけん
旦那を見てよ!」

ちょっとおかしい、
いや、
だいぶおかしい人間(K美夫)を
見てみたい気もする・・・。

はい、もちろん
それは完全に興味本位です(; ̄ェ ̄)

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