【第三の人生】53の章:やっぱり子供は純粋
*登場人物*
萬里→主婦でお役目持ち。現在理妃ちゃんと霊対応の不得意分野を担当交代の修行中。悪戦苦闘。
H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)サラッとまた漫画みたいなことやりよったわ。
H氏「大人は色々と念や欲求が多いですが、子供は純粋に生理的欲求が多いので、そこを満たしてあげれば自ら天に帰ります。だから私はよくアメ玉持ち歩いてますよ。お腹を満たしたり嗜好品を与えると安心するようで。」
萬里「じゃぁ、説き伏せたりしつこいほどの会話したり、大人ほどの対応する必要はないんですかね?」
H氏「そういう訳でもないです。皆同じではないから欲するものもそれぞれ違いますし。」
萬里「やっぱ難しい!言葉で会話できないパターンもあるでしょ?胎児とか赤ちゃんとか・・・。」
H氏「そうですね~、やって慣れてみるのが早いですね。後ろの方からの指令も発動してますし、しばらく担当入れ替えで特訓やりましょうかね。」
萬里「なに?!また新しい試練?!」
H氏「得意不得意があっては、すべての対応に手間どってしまいますし、しばらく理妃ちゃんと担当を交換しましょう。
理妃ちゃんは成人男性やお年寄りを主に、萬里ちゃんは母子を主に頑張りましょう!
子供は怒鳴るだけでは無理ですよ。今までのように怒鳴りあげたり、殴ったりが通用するのは男性だけです。
理妃ちゃんも苦戦することになるとは思いますが。」
萬里「とは言うものの、そんな事務作業みたいに担当交代なんかできるんですか?!」
H氏「はい、今夜から早速それぞれに案内看板立てて誘導しますので。」
萬里「また萬里らには見えない看板ですね・・・。」
いくらなんでも、そんな漫画みたいなことができるとは思っていなかった。少しナメていた。
その夜から周囲に感じる気配は、遊び回る騒がしい子供たちに!?
娘は小さい来訪者を楽しんでいるが、萬里は取り扱う相手が極端に変わりパニック状態だ。
ここ理妃ちゃんと情報交換しながら、対応の仕方を教え合うしかない。
毎日お菓子を与え、お風呂に入れ、彼らの代わりに頻繁にトイレに行く、大人なのに我慢できなくなるのだ。
だっこしておんぶして、寝かしつけ出るはずもないお乳を飲ませる。
あ、今更ですがここで間違えないで欲しいのが、この作業はすべて死人に向けて、頭(心)の中でこなしていることです。
同じく理妃ちゃんも男性方とどう会話して、どう説得すればいいのか悪戦苦闘していた。
萬里「もーう!!H氏!!これいつまで続くんですか~?!」
H氏「慣れるまでです。」
( ;∀;)イツモノヤツ