【第一の人生】82の章:人は成長するものだと思ってたが、通用しないヤツもいる
*登場人物*
萬里→主婦!二人目の子育て真っ最中!(しばらくおとなしかったK美再びの相談相手中)
K美→萬里の中学の頃からの友人(不倫の末略奪婚。そして、また浮気をされている様子)
萬里「あんたさ、
旦那繋ぎ止めるのに
必死になる前に
もっとやることあるやろ!
材料買って帰って
子供達に野菜とか肉とか
食べさせてやり~よ!!!」
K美「私ねトラウマがあって
包丁持つのが怖くて
料理出来んとやん。」
萬里「は?
じゃあ今までどうやって
料理しよったん?」
K美「ピーラー使ったり
手でちぎれる物使ったり
意外とできるもんよ。」
ああ言えばこう言う
ひたすら自分を正当化
口をついてよくまあ
出てくるもんだ
呆れたの通り越して
感心した・・・。
とりあえず
親子で会う分なら
子供たちは
遊び相手になるし
この調子じゃ
子供たち心配やし
なるべく付き合ってみよう。
ウチに来たり
萬里が訪ねたり
昔のようにバカ話も
挟んで気を紛らわす事が
できればなと思いながら
話をひたすら聞いた。
ただやっぱり
年月重ねるうちに
昔ほど会話が楽しいと思えない
なんていうか
精神的に成長してないような・・・。
萬里がそれほど
精神的に大人って
訳ではないのだけど、
話に知的さとか
頭の回転の良さとか感じられない。
これまで付き合いをしてきた
友達と比べても
断然おもしろくない。
そしてここんとこ
K美と話していると
時々おかしな光景が
頭に浮かぶ。
K美の顔なんだけど
着物を着ていて
悲しそうに木の格子から
外へ向けて手を差し伸ばす。
『萬里の頭は
何を想像してるんだろ?』
とあまり気に留めては
いなかったけど、
一度や二度ではない、
頭に浮かぶのは同じ光景。
萬里「ねぇ、
浮気の証拠があるって
言ってたけど、
どんな物?」
K美「携帯の写真とか
女からもらったメールや手紙
どれもお互い「好き!」とか
「会いたい!」とか
そんな内容ばっかり。
携帯の分は
SDカードに入れて持ってる、
手紙は私が隠してるけど
本人は気付いてないと思う。
前に比べたら帰りも遅いし
女とやってきてるのがわかる。
でも、家に帰って来たら
いつものように
私に腕枕して寝てくれるから
それで気持ち許してしまう。」
萬里「あんた、
そこまで分かってて、
その状況で
よく一緒になんか
寝れるよね?!」
K美「Hもするよ、
そのときが一番私のことが
好きなんだ~って思えるけん。」
萬里「浮気も確定的でソレ?
そこまでいくと
あんたが気持ち悪い!
萬里なら
そこまで分かってたら
同じ空間に居たくないし
同じ空気も吸いたくないわ!」
K美「う~ん、私
セックス依存性
じゃないかと思う・・・。」
萬里「マジでそんな
思っとると?
心療内科でそう診断されたん?」
K美「いや、病院では
なにも言われてない。
先生に話してないし。」
萬里「それじゃ
自分本位の
勝手な言い訳やろ!!!」
K美「そうかもしれんけど
抱かれてないと
不安でしょうがないもん!!」
((((;゚Д゚)))))))
もう、
ほんとひたすら
気持ち悪い。
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