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【第二の人生】84の章:氣の色が見えるモミちゃんとの出逢い

*登場人物*

  • 萬里→主婦なんだけどお役目持って修行中

  • H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)

  • モミちゃん→初対面噂の女子。氣の色が見えるってスゴくない?!母子共にかなり感が強い。


サクヤさんの治療院へは昼間も時々お邪魔している。

治療院の主サクヤさんと色々な話をしているが、サクヤさんは普通の人でただの治療家。

彼の話は、たくさんの本を読み得た知識とH氏から聞いた話を総合したもので、あまり真実味、現実味、説得力がない。

その話の中で度々、モミちゃんという子が出てくる。
サクヤさんの趣味を通じて知り合った女の子らしい、彼女はプロのスポーツ選手だ。

モミちゃんは子供の頃から感が強く、生活に支障が出る事を懸念した家族が霊能者にお願いして、その力を閉じてもらっているそうだ。

H氏の子供たちの件といい、力を閉じる事が本当にできる行為なら、萬里も一度やってもらいたいもんだ。

モミちゃんはH氏ともすでに面識がある。
いくら閉じたと言っても、そう施した霊能者が本物だったのかも確かめようがない。

そして、萬里らのような人間と関わると、元々持つ人間の第六感は研ぎ澄まされるらしいんだけど、モミちゃんもその一人みたい。

この治療院へ来るようになって、また感が戻ってきているような感じがするんだって。

すごいなと思ったのは、モミちゃんは人が放つ『氣』の色が見えて、個人競技の試合の際は、その氣の色で優勝する人が試合前に分かるんだって!

その勝者の色は金色に光り輝いているらしい。
他の選手の誰にも輝く色がない時は、自分が優勝するんだって。

萬里「そんな人がいるんだ?!すごいねぇ~!縁があればここでそのうち会えるのかもしれないね。」

サクヤさん「絶対会えるよ!」

なぜかサクヤさんの周りには、こういう能力のある人たちが集まっている。

本人は氣導術の治療家だが『氣』の流れを感じ取る能力は無い。

いつも「俺分からんも〜ん。」と言っている。

今となってはサクヤさんとちいさん夫婦は、萬里やH氏と力を秘めた人達との縁を取り持つためだけの存在だったような気がする。

ある日、治療院へ行くと小さな女の子を連れたモミちゃんが偶然治療に来ていた。

彼女もなぜか何の違和感も無く話しができる、柔らかい印象の癒し系親子だ。

そして子供は偶然にもうちの娘と同じ年、まだ出会ってもいない時に妊娠出産と同じ時期を過ごして生活していたと思うと、より一層親近感が湧く。

独特の雰囲気を持ったモミちゃんの娘、聞くところによるとモミちゃんよりも感が強く色々と不思議な事を口にするらしい。

モミちゃんより霊達とのコンタクト能力は高い。
見た目は全く違うタイプだけど、ウチの娘と空気感がそっくり。

促すことなく娘たちは、つたない言葉で会話し遊んでいる。
とても気が合う様子。

萬里「モミちゃんって氣の色が分かるんやろ?萬里の氣の色も見える?」

モミちゃん「はい、見えてますよ~!なんて言うんだろ、深いエメラルドグリーンみたいな青みたいな・・・。」

サクヤさん「氣の色ってレベルと段階があって、一番強いのが紫、次に強いのが暖色系の色、黄色とかオレンジとかね。
で、その次が寒色系の色、青とか緑、まだ萬里ちゃんは氣の使い方を覚え始めた段階やけん寒色系なんやろね。ちなみに俺の氣の色は『紫』よ。
H氏からは三本の指に入る、氣の使い手って言われてる。」

なんか偉そうだけど、ふ~ん、そうなんだ~。

萬里「でもモミちゃんすごいね~!萬里、時々モミちゃんに氣の色見てもらおうっと。自分では分からんもんね~。」

モミちゃん「いいですよ~。これからもお付き合いしていく事になると思うし。」

同業とまではいかなくても、萬里には分からない事をハッキリと自覚してて
明確に答えられるモミちゃんはスゴイ!

初っぱなから尊敬のまなざしよ!

(≧∇≦)

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祈祷師/療術師:萬里
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