【第三の人生】56の章:第六感はもれなく標準装備
*登場人物*
萬里→主婦でお役目持ち。萬里は今日もぼやく
色々と知れば知るほど、自分の役目や、前世の自分(先代)の大変さが身に染みる。
ここまで聞いてしまうと、すすんで足を運ぼうとは思えない場所も増えてしまうけど、向こうからお呼びがかかれば自ずと出向かなければいけなくなる。
追い込まれその気もなかったのに、気が付けば行きたくなかった地へどうしても行かなければならない理由ができたりする。
世の中で偶然と思われることは、実はほとんどが必然なのだ。
次々と急激に能力開発させられている。H氏と出会った当初今のような状態に至るまでには、2~3年かかると予想されていた。
ところが数カ月で目覚ましい進化を遂げてしまったのは、それだけ求められてる時代になったから。
萬里の能力は、急かされるように進化して心も身体もそれほどついていけてない気がする『早く早く!』という言葉はいつも聞こえているのだけど・・・。
同時進行で、生きた人間の相手もしているが、まだコツが分からず自分の口から出る言葉にはっきりとした自信も持てない。
死んだ人より生きた人の方がやり取りは難しい。
相手の言葉に翻弄されてキレることは多少少なくなったとは思う。
元々気が短く怒りのパワーで物事を動かす癖があるので、根気よく導くために『静』の動きを覚えることも一生通しての修行だといえる。
実はこれが萬里にとって何より難しい。
話は変わるけど、あの世とこの世の狭間に居るのを生々しく実感できるのは
布団に入り眠りにつくまでのウトウトしたとき。
これは萬里に限らずみんな同じ。
授業中に居眠りして、階段から落ちる夢や、転ぶ夢を見て「ガンッ!!!」と前の席の椅子を蹴ってしまうことは誰でも一度は経験あるだろう。
熟睡はしてないけどハッキリ起きてもいない、脳は活動している俗にいうレム睡眠の状態。
金縛りにあうのもこの状態の時が多いようだ。
ちなみに萬里は、まだ金縛りにあったことない。なぜかタイムリーに『金縛り』についての相談が相次いでいる「私には感がないので!」という人は多いけど、第六感はみんな標準装備で備わっている。
ただ使い方を忘れているだけだ。みんなもっと活用してほしいと切に思う。そしたら萬里は少し楽になるかもしれない・・・。
と他力本願も少しは許してほしい(。-_-。)