鈍った肝臓

「スラッギッシュ・リバー（鈍った肝臓）」は、長期間にわたる脂肪やタンパク質が多すぎる食事と、農薬や除草剤、重金属（例えば水銀、アルミニウム、銅）、プラスチックやその他の石油化学製品、副産物、古い医薬品、慢性的な低レベルのウイルスや細菌感染症、さらには香水やコロン、芳香剤、アロマキャンドルといった毒素によって肝臓が過剰に負担をかけられることで発生します。過剰なアドレナリンも肝臓に負担をかけます。また、卵、乳製品、グルテン、トウモロコシ、大豆、キャノーラ油、豚肉などの「トラブルメーカー食品」も、これらの肝臓の状態を悪化させます。

私たちが一生のうちにさらされるものだけが問題ではありません。私たちは病原体や毒素を親から、さらにその親から引き継ぐことがあり、つまり私たちの肝臓が抱える水銀やDDT、EBV（エプスタイン・バー・ウイルス）の一部は過去の世代から受け継いでいるのです。これは大きな仕事ですが、肝臓はそれを見事にこなしています。

しかし、ある時点でそれが限界を迎えることがあります。私たちは肝臓に時折休息を与えたり、最初から負担を軽減したりする方法を学びません。肝臓は、私たちがさらされるすべてのものが蓄積されていくにつれて、過剰に負担を抱えるようになります。この状態は「スラッギッシュ・リバー」と呼ばれ、肝臓がうまく機能できなくなり、結果として病気が悪化するのです。

肝臓が損なわれた結果生じる症状や状態は、一般的に想像されるものや医学的研究で記録されているものだけではありません。例えば、一般的な認識とは異なり、湿疹や乾癬（かんせん）は特定のタイプの過負荷状態の肝臓から生じます。ホルモンや皮膚の問題だけだとされているニキビも、別の種類の負担を抱えた肝臓のサインです。原因不明の高血圧、心臓の動悸、2型糖尿病、季節性情動障害（SAD）、目の下のクマ、慢性的な脱水症状、静脈瘤、体重増加、化学物質過敏症、膨満感、便秘—これらが肝臓から起因していることは知られていません。そして、これらの問題がはっきりとした健康問題として現れる前に、肝臓が抱える負担として始まり、サポートが不足することで「スラッギッシュ・リバー」として進行していくのです。

詳細については、ニューヨーク・タイムズのベストセラー書籍『Cleanse To Heal』でご確認ください。