政治と金の問題について。どうせ問題はなくならないので、多少のことには目をつむろうか。
昨年末から報道が続く政治資金規正法違反の問題で自民党議員から逮捕者がでたとのこと。
自民党や党内の各派閥に問題があるのはもちろんだが、選挙で勝つために多額の金が必要となる仕組みがよくない。
パーティー券収入からキックバックされた金を議員がどのように使ったのか本当のところは分からないが、大半は次の選挙に勝つために使われたのではないか。
支援者への有形・無形のプレゼント、秘書への小遣いなど、つまるところ自分への支持を増やし、繋ぎ止めるためのものだから。
この仕組みは自民党に限ったことではない。
また厄介なのは、清廉潔白な議員は選挙に勝ちづらいだけでなく、たとえ本人が金にきれいであろうとしても、支援者や親族を含めた関係者すべてが金の力に打ち勝つことは不可能であることだ。
残念ながら、選挙に金がかかる以上、誰がやっても一緒のことで、集められた金の行先が違うだけだ。
そうであれば、数十億円、数百億円くらい私腹を肥やそうが、日本という国に数兆円、数十兆円プラスにしてくれるのであれば目をつむってもいいのではないか。
政治と金の問題が出ると、左寄りの政党が元気になる気がする。
いまだに共産主義に理想を見出す人間がいることに驚かされるが、共産主義・社会主義国家における政治家の蓄財のひどさは日本の比ではない。
たとえばロシア。プーチンとその周辺の関係者が天然資源その他を牛耳り、一個人で数千億円に上る資産を作る一方、国民はさほど恩恵を受けていない。
民主主義国家のほうがはるかにましだ。
ただし、仕方なく目をつむるとはいっても世襲議員の多さには辟易とする。
たとえどんなに優秀であったり実績を残そうとも、私は世襲というだけで彼らの評価を割り引く。
彼らは日本に恩返しをして当然なのだから。
彼らの先祖が非合法またはグレーな手段で私腹を肥やしてきたことは間違いない。
まともなことをやっていて、官僚出身の議員とその一族が繁栄を続け、選挙に勝ち続けるだけの資産を築けるはずがない。
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