『はじまり』のはじまり
2020.8.12.私は鹿児島県の大島郡にある沖縄にほど近い小さくて美しい島『与論島(よろんじま)』に移り住むことにした。
数年先か、十数年先か分からないけれど、その頃には「そんな時代もあったね」と、思える時が来てればいい。
そんな、何もかも、生活が一変してしまった『新型コロナウィルス』いわゆる『コロナ禍』の真っ只中。
なぜ、この時期に、離島に移住するのか、話せば長くなるので今日はやめておく。
例年なら今日は夏休み、お盆休みで航空券すら取りづらいはずなのに、今年は『例年』ではなかったから、
羽田から那覇までの飛行機もガラガラ。
那覇から与論への小型機には私も含めて3名のみの乗客だった。
私は旅が好きで、ひとり旅をメインに色々と行ってきたけれど、
いつも楽しいこと、ワクワクする事には終わりが来るのがすごく寂しかった。
〔『はじまり』は『おわり』のはじまり〕
そう思ってきたけれど、今回ばかりはいつもと違う。
そう、今日は、記念すべき、
〔『はじまり』のはじまり〕
念願の片道切符を使うことができたのだ。
「おかえり」と出迎えてくれる笑顔にはマスク。
「ただいま!」と言って抱きつきたい気持ちの私もマスク。
そんな中ではじまった『はじまり』だけど、
この美しい海に飛び込んだら、一気に緊張がほどけて涙がこぼれた。