「風の里」で知られる養老酒造さんをお招きして、第22回「養老乃瀧で日本酒を楽しむ会」を開催しました!
日本各地の名だたる酒造メーカーさんをお招きし、おいしさへのこだわりをお聞きしつつ、自慢の銘柄を養老乃瀧のお料理とペアリングして楽しんでいただく「養老乃瀧で日本酒を楽しむ会」。今回は、6月12日水曜日に行った会の模様をレポートします。
■同じ「養老」つながり。103年目を迎える愛媛県の由緒ある酒蔵
今回お招きしたのは養老酒造さん。愛媛県大洲市にある由緒ある酒蔵さんです。それほど多くの本数を生産しておらず愛媛県内の消費が中心の養老酒造さんですが、同じ「養老」つながりということで、今回特別にご紹介いただきました。
お招きしたのは次期四代目蔵元・山内倫太郎さん。まだ31歳の若い蔵人さんです。
養老酒造さんについて、詳しくはこちらをごらんください。
1921年に近辺の4蔵が集まり、養老酒造としてスタートしたのが同社の始まり。今年で103年目を迎える由緒ある酒蔵さんです。現在最も多く造られているブランドは「風の里」。30年以上前に倫太郎さんのお父様であり三代目杜氏の山内光郎さんが造り始めたお酒です。
「私どものお酒はすべて、さまざまな食事と合わせて楽しめるように造られています。例えば『風の里』純米酒は出汁の利いたおでんや煮物にぴったりですし、『風の里』純米吟醸は和食の他にイタリアンなど、ハーブやスパイスの利いたお料理にも合います。そして『風の里』特別純米にごり酒は、辛みのある中華料理や韓国料理と合わせてもおいしいです。そして『鵜洲(うしゅう)』。『日本三大うかい』の一つで知られる大洲市の鵜飼。鵜洲は鵜が取ってきた鮎とよく合う、すっきりとしたおだやかな味わいです」
仕込み水は蔵内の地下約10mから汲み上げる清流・肱川の伏流水。この清らかな軟水は、やわらかくまろやかな酒造りに最適です。そしてお米は愛媛県内のものを使用。約100年続く酒造りは、今もその大半が手作業。あえて手造りにこだわっています。
■若い世代の「初めての日本酒」にふさわしい1本を
かつて松山市の飲食会社で勤務していた倫太郎さんが実家に戻るきっかけは、2018年の西日本豪雨でした。養老酒造は酒蔵が全壊してしまいました。酒蔵3棟と作業場が約3メールの高さまで浸水。廃業も考えるほど甚大な被害を受ける中、杜氏の山内光郎さんは酒造りへの思いに再び火をともし、蔵の再開を決意。現場の片づけを進めていきました。
そんなお父さんの姿を見て、倫太郎さんは「伝統ある酒蔵を残していくために、家業を継ごう」と決意。年が明けても現場の片づけは続きましたが、1月からは酒の仕込みを開始。倫太郎さんは会社を辞め、後継者として酒造りを始めました。
「両親もいい年だし、被災した酒蔵をこのまま終わらせたくないという思いと、建物がなくなり、人が消えたままの故郷は寂しいと感じました。まだまだ修行中ですが、自分が納得できるものを作り続ければやがて日が当たり、地域に貢献できるはず。日本酒をあまり知らない若い世代などの入口になるお酒を造り、日本酒のイメージを変えていきたいです」
そんな倫太郎さんが今回プロデュースしたのが「叶川(かのがわ)」(写真右端)。このお酒は「若い世代の初めての日本酒にふさわしい「二十歳の日本酒」を」という倫太郎さんの思いを形にしたものです。
「実は大学時代に20歳で初めて飲んだ日本酒がおいしくなくて、一時期、日本酒に悪いイメージを持っていたんです。日本酒=悪酔いする。そんなイメージを取っ払いたいと思い、このお酒を造ってみました。このお酒を成人式のふるまい酒にすることが、大きな目標です」
倫太郎さんが若いボランティア2人と一緒に手をかけて造った叶川。フルーティで飲みやすい仕上がりで、白ワイン感覚で飲むことができます。
■今回持参いただいた銘柄と、ペアリングしたおつまみは?
今回はいつもと違い、6銘柄を持参いただきました。まずは叶川で乾杯して、会がスタート。
そこからご用意いただいた5銘柄を養老乃瀧メニューとペアリングして、お楽しみいただきました。ご紹介していきましょう。
①風の里 純米酒
②風の里 純米吟醸酒
③純米大吟醸 鵜洲
④風の里 特別純米にごり酒
⑤養老上撰
この日の模様は「日本酒チャンネル by養老乃瀧」にもアップされる予定です。
■「養老乃瀧で日本酒を楽しむ会」今後の予定
養老乃瀧ではさまざまな酒造メーカーさんをお招きし、日本酒のおいしさの秘密に迫るイベント『養老乃瀧で日本酒を楽しむ会』を定期開催しています。
2024年の予定は以下の通りです。
ぜひ、ふるってご参加ください。
なお「日本酒チャンネル by 養老乃瀧」では、日本酒にまつわる最新コンテンツを随時配信しております。https://www.youtube.com/channel/UC9b_k4cFF7DJSgR54sexBrw
ぜひ、チャンネル登録をよろしくお願いいたします。
では、また!
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