07 | なぜ描くの?
ただ好きで今まで続いている活動が、誰かを動かすきっかけになるなんて考えたことがなかったのだけど、最近そういった話題で呼ばれて話をする機会が増えています。
よく聞かれることの整理がてらまとめました。
どうして描いているの?
ある日神は言った。
「描け」
私が筆を持つと光が差し込み、線を引くと鳥は歌い、色を差すと項垂れた花はみるみる生気を取り戻した。
という体験は一切なくて、家に白い紙が大量にあり、引っ込み思案な性格が当時ぴったりハマったのがはじまりです。
描くことに行き詰まったらどうする?
私は描く事以外にも好きなことがたくさんあります。
ご飯を作り、散歩をし、友人と語らい、本や映画をインプットする。どれも描くくらい楽しいし、好きなことをしている内にまた描きたくて仕方なくなる。
これしかないと柱を1つにして苦しむより、好きなことを全部してみた方がいいんじゃないかな。好きなことを手放さないで、手放しても時々思い出して続けてみる様にしています。
続ける理由は?
心地いいからです。
鉛筆のサリサリとした感覚的な心地よさはもちろん、ジュワァと和紙に滲む顔料を見つめているのも、金泥で髪の毛くらいの線がキラキラするのもたまらない。
あとは1番成長実感できる(自分比)から。
逆上がりができる、跳び箱が跳べる、数式の導き方がわかる。自分がパワーアップする瞬間ってありませんでしたか?
「そうだったのかー!」って急に理解ができたり、視界が開けたりする、あの雷に打たれる体験。それを1番多く感じられるのが今のお仕事です。何につけても快感は原動力。
それに、好きこそ物の上手なれとはよく言ったもので、
苦手や嫌い認定したものには一切関われない性質を持つ私は、好きなものを手繰り続けて今があります。というよりも人並みに続けられる選択肢は多くなかった。
関数やアナリティクスは本を読んでも頭に入らないけど、絵画の技術書やAIやPSの専門書は読める。読めるから楽しい、楽しめると気持ちいい。
Excel使いや車運転する能力、尊敬します。
皆どうしているんだろう?
その仕事を選び磨き続けるのはなぜですか?