ドール衣装を作ってみました
るなほしさんも好きだし、ドールも好き。だからドール衣装を作ってみました✨
キッカケは
以前「るなほしミュージアム」で紙粘土でるなほし人形を作ってみたのですが邪神像に(笑)
それでも諦めきれずに「ドールをベースにして衣装を縫えば可愛くなるのでは!?」と思いつつ、なかなか機会は訪れずオタ活を満喫していました。
↑この衣装を作ってみたかったんだけど、布は特殊そうだし、装飾も多い。こいつぁ素人が迂闊に手を出すもんじゃねぇなと思い断念…でもいつかは衣装作ってみたいなぁとは漠然と思っていたところ新曲の発表。
今までの印象をガラッと変えた新曲は衣装も可愛いし漫画家の黒田さくや先生のイラストが衣装の原案となっていて、「2次元になりたい」と言っていたるなほしさんが超絶美麗二次元美少女になったのを目の当たりにした。その時に「よりねは今度こそ2.5次元(ドール)でるなほしさんの可愛さを表現したい!」と思ったのです。
生地を買いに行こう
思い立ったが吉日。お給料が出たタイミングで有給を取り布を買いに行きました。
ココならきっと布があるはず!通りに生地屋さんがズラリと並ぶ。よりねのテンションはマックスで、事前にネットで調べておいたコスプレやステージ衣装に強いというお店へ向かいました。
おや?…店が閉まっている。ネットでは今日は休業日ではないはず。…もしや閉店っ!!?
よりねのテンションは一気に底辺へと落ち込んだ。ネットの情報だけで全てを知った気になり、あまつさえ「この店に行けばもう衣装は出来たも同然だ!」とすら考え舞い上がっていたゆとり世代(いや、ゆとり世代じゃ無いけど)の上っ面の自信は粉々に砕かれたのだ。よりねは立ち尽くした。いや、本当に立ち尽くしたのよ。生地屋が立ち並ぶ日暮里問屋街。頼りの店はシャッターが閉まり、信頼しきっていたiPadは最早文鎮か鈍器でしかない。どこのお店に入ったらいいかわからない。お店があり過ぎる…
結局数十分彷徨い歩いた挙句、通りに何店舗もありお客さんで賑わっていたお店で生地や材料を揃えました…
(余談ですが、生地を選び始めてからも2時間くらい掛かりました💦そしてお客さんの中にあきらかにアイドルと思わしき可愛らしい女性グループが何組もいて「ココは渋谷ハチ公前かっ!?」となり頭がぐるぐるしながら買い物を済ませるのでした(笑))
そしてせっかく作るならサプライズにしたいなぁとほんのり思い、「具体的なツイートや画像の貼り付けはしないでおこう」「フラスタの飾りとして置いてもらえたら嬉しいなぁ」と思うのですが、コレが後々よりねを苦しめるのです…
製作開始
いきなりつまづいた衣装制作ですが、よりねには強い味方がいるのです!
職場の同僚に昔アパレル関係でお洋服を作っていた経歴を持つ方がおり、今回の件を相談したら型紙を作って下さる事を快諾してくださったのです!えっへん←よりねは何も偉くない
頼るべきは文鎮鈍器などでは無く、人と人との繋がり。人脈だったのだ!!!
(この方はレイクタウンでのリリイベにも着て下さり本当に感謝しか無いです🙏🏻🙇🏻♂️😭)
コレからは只々戦いの日々でした。
まずインナーからつくりはじめたのですが、その生地であるサテンがほつれまくる。切ったそばからほつれる。ほつれ止め液でほつれを防ごうとすると「布用水で消えるしるし付けペン」で書いた線が消える。どこを縫えばいいかわからなくなる。布をいじくり回してほつれる。…地獄の無限ループの完成である。
なんとか制作を続ける。本家衣装を制作したおぐちゃんさんを質問攻めにする。型紙を作って下さった同僚から進捗具合を聞かれる。職場に持って行きアドバイスを頂く。間違っている所の糸をほどく✂️。また縫い直す。切ったそばからほつれる。ほつれ止め液でほつれを防ごうとすると「布用水で消えるしるし付けペン」で書いた線が消える。どこを縫えばいいかわからなくなる。布をいじくり回してほつれる。衣装の細部を知りたくてチェキで「フードの裏側のチェキ」をお願いし、推しに「県民は変なチェキを撮る」と怪訝な顔をされる。猫が「遊んで♪」「餌はまだかっ!」と邪魔しにくる。可愛い奴め。気分転換に買ったペルソナ5が楽し過ぎてやめられない止まらない。孤独感が酷い。ツイートをして応援して貰いたくなる。鈍器が震える。「よじやんけ」のツイート。あぁもう寝よう。。。
そんな日々を繰り返して、ワンピース?の途中まで製作が進んで行きました。
この頃はまだ若干の余裕があり、少し進めばドールに衣装を着せ、段々と形になって行く衣装に嬉しくなり次はあれ作ろう等考えながら作業を進めました。
年末年始
地獄の無限ループに耐えながらも何故焦らずに衣装製作を続けられたか。そう!年末年始は仕事が休みになるからである!!!まぁ若干進みは遅くても年末年始に仕上げられるだろう♪そう思っていた時期が私にもありました。
そんなに人生楽じゃ無いのよ。
(ここからは個人的な感情の話になり、嫌な気持ちになる可能性もあるのでこの項は読み飛ばしても大丈夫です🙏🏻)
年末にとても対人関係で嫌な事があり(コレに関しては相手がいる事で、その相手は今も尊敬も感謝もしてる方なので取り敢えず今は言及しません)、裏切られたと感じて久々に鬱に。なんとか気分を晴らそうと大晦日の公園の某イベント参加するも気分は晴れず。その結果やる気が起きなくなり年始はどこにも出掛けず家に引き篭もってペルソナ5をして過ごしました。
そんな年末年始を終え、陰鬱な気分のまま仕事は始まり衣装は手付かず。進むのはペルソナ5だけでそれもクリアしてしまった。次はドラクエ8をしよう…
…そんな気分を救ってくれたのはやはり推しでした。
その建築家は都市伝説へとなる
推しのその日の配信はお菓子の家を作るというもの。以前にも同じ様にお菓子の家を作る配信があり、その時はお菓子の家が崩れる大惨事に。そんな中今回の配信では冒頭で「今回の家の出来でワンマンの成功が決まる」という様な発言があり(前回あんな結果だったのに!?)と度肝を抜かれた。
家の建築が進んで行く。前回の失敗を踏まえてか今回は慎重に、しかし時に大胆に明るく楽しく家を建てて行く。その姿がとても眩しく尊く見えた。比べて今の自分はどうだろうか。陰鬱なまま言い訳だけを捏ねて衣装作りから逃げ続けているのでは無いか?彼女はこんなに楽しそうに家を建てている。この配信を観て彼女の直向きさと自分の愚かさに泣いた。(この配信を観て本当に泣いたのです(笑))何故衣装を作るのか?彼女の喜ぶ姿が見たかったからでは無いのか?挫けている自分と笑顔の推し。彼女から作る楽しさと歓びを教わった素晴らしい配信であった。
この笑顔である。今回は崩れることも無く立派な家が出来た。確かに多少不恰好かもしれない。しかし「不格好でもいいじゃない。楽しかったでしょ?」と推しに言われた気がしたのだ。
よりねは感動と後悔の涙を流しながら動画を見続けた。「衣装を作ろう。完璧で無くても自分なりの精一杯で、楽しんで作るんだ!」と思い、動画の感想を呟いたのだ。
「この家みて、都市伝説のオレゴンの渦思い出したわ(笑)」と…
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
そして完成へ…
そんなこんなで再び衣装製作に取り組み始めた訳ですが、今回のこのドールをワンマンのフラスタに飾りたかった為、気付けば期限は直前まで迫っていました。まだパーカーとヘアバンドは全くの手付かずである。最早徹夜するしかなかろう…いや、徹夜だけでも間に合わん。有給も取ろう。
という訳で最後の1週間は有給+徹夜のコンボをキメ衣装制作に没頭。ドラクエ8はとりあえず封印。
途中挫けそうになり、おかしなツイートをしそうになるのをなんとか踏み止まりつつ、ワンマン当日の午前2時にようやく完成。
作ってみての感想
途中紆余曲折ありながらもおよそ3ヶ月の期間を経てなんとかドール衣装が完成しました。
今回ドール衣装を作ってみて、
・素人が気軽に手を出すもんじゃねぇ
・なみ縫いしか出来ない素人でも根気と時間さえあればなんとかなるかも
・サテンは2度と触りたくねぇ
・ベロア生地全然ほつれないじゃん!ベロアって最高!
・アイドルをナンパするなら生地屋もいいかも
・おっぱいの力にも限界がある
等の様々な気付きがありました。そして何より「衣装作ってる人ハンパねぇ!オタクはもっと衣装作ってる人をリスペクトしろ!もっと衣装をしっかり見ろ!しっかり褒めろ!崇め奉れっ!!!」と思いました。おぐちゃんさんと今回型紙を作って下さった同僚には足を向けて寝れません。この場をお借りしてお礼申し上げます。
当日るなほしさんも喜んでくれたし、おぐちゃんさんにも褒めて頂いたのが何より嬉しかった。県民の方にも凄いって言ってもらえて「あぁ、作って良かったなぁ」って心から思えました🙏🏻🙇🏻♂️😭
完。