すべては知ることから始まる~消費を意図的に選択する価値
2015年に公開されてからずっと観たかったけどチャンスがなかった映画「トゥルーコスト~ファストファッションの真の代償」を観ることができました
映画で出てきた世界各地で起きていることは、私なりにはそれなりに断片では知っていることもいくつかありました
インドの綿栽培の貧困地域で農薬の多様で健康被害が深刻で、働き盛りの一家の大黒柱が自殺したり亡くなったりしていること
バングラディシュのラナプラザで、縫製工場が崩落してたくさんの作業者の方が下敷きになって亡くなった大きな災害
今回はハイチでしたが、アフリカでも先進国でリサイクルにと出された大量の衣料品が集まって、甚大な環境汚染と社会構造の崩壊も招いていること
そしてPeople Tree というフェアトレードで社会に挑戦しているビジネスが頑張っていて、そこからスカートやセーターを購入したこともあります
https://www.peopletree.co.jp/index.html
バングラディシュと同じようなことがカンボジアでも起こっていたこと
アメリカ・テキサスでのオーガニックコットン農家で起こっていること
映画には出てこなかったけれど南米チリでの、廃棄された衣料品の有害なガスを出す火災のこと…
今回映画を観ることで、断片だったものを大きな全体性で見ることができて、1950年代からの経済システムの中で、無自覚に消費に依存してきた世界全体がひずんだ方向へと行き過ぎてしまっていることをつかむことができました
これは誰か他人の問題、私は関係ないわけではなく、みんなで変えていく必要のある大きなシステムの転換が必要です
もっともっと何かを買うことで自分たちが豊かだと思い込まされているけど、実はどんどん貧しく不幸になっている
ものを買えば買うほど幸せになっていると刷り込まれていることに気づくこと
ほんとうに自分が必要なものはなんだろう?
ほんとうに買わないと困ったりすることなのか?
そんなことを一度考えてから購入するようには、これまでもしてきましたが改めて地球への貢献として意図的にしていきます
アバター®を受講する16年前までは、私も何かが安売りになっていたり値引きされていると
「念のために買っといた方がいい感じがする」と買い込んでいました
台所の棚の中にはそんな風に買い込んだものの、結局使われずに捨てることになった食材もたくさん詰まっていました
服に関しては流行に乗ることはなくても、気分で新しいものを買って大して着ないで捨ててしまったものもいくつもあります
どれもこれも何かが不足する漠然とした不安を埋めるためにものを買いだめしていました
アバター®になったおかげで、そういう不安を消滅させたら、ちゃんと必要な時に必要なものは手に入るからと無駄に買わなくなり、結果豊かになりました
フードロスとか言われ出すもっと前です
お財布に余裕ができただけでなく、衝動に動かされていない自分を感じて自尊心が上がっていったなと振り返ると感じることができます
ファストファッションは社会的、表面的には、経済の話のようですが、すべては人間の意識の中の誰が何のためにどう操作しているのかについてです
それは教育でも政治でも環境でもすべて同じです
誰が何のために何をしてきたのか
そしてこれからは何のために何をしたらいいのか
この大きな人類のシステムの根底から、世界をアップデートさせていきたいと強く強く思います
映画の中でバングラディシュのダッカの縫製工場で、世界全体の消費の流れの中搾取されることから逃れらないシステムの底辺という力のない所からでも、我が子のために立ち上がる23歳の若き母の言葉、悲しみ、希望、痛み、決意…
今、豊かで恵まれた場にいるのだからこそしっかりと、社会変革に働きかけていきたいし、そんな仲間を増やしていこうと思います
それにしても見てよかった!
知ることができたから、まずは意識の中から扱うことができる
また行動で違いを創り始めることができる
何でもまずは知ることから、さぁ、始めよう!