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「月イチ」で奔走!トルコランプで変える、寄居の夜

埼玉県北西部に位置する寄居町。

荒川の清流と秩父山系の雄大な自然に抱かれたこの町は、都心からわずか2時間というアクセスの良さでありながら、訪れる人々を非日常の世界へと誘う、独特の魅力に満ち溢れています。

2024年、この1年間だけで、私は地元・群馬にいては体験できなかったであろう多くのことを寄居町で体験させていただきました。

それもこれも、近年、この町に新たな光が灯り始めたことがきっかけです。

「月イチ町民」と呼ばれる、外部から定期的に町を訪れ、地域活性化に携わる人々の手によって、寄居で過ごす「寄居時間」は、より忘れられない時間へと昇華されようとしています。

今、その中心にあるのが、「地域資源×体験コンテンツ」です。

今回はその中でも、私が携わっている企画の中からトルコランプにフォーカスしてお伝えさせていただきたいと思います。


寄居の夜に灯る、異国の光:トルコランプとの出会い

寄居町の夜は、都会の喧騒とは無縁の静寂に包まれている。

けどそれは私の住んでいる群馬の田舎のように人気もなければ車の通りもないような寂しい感じではなくて、適度に車通りがありながらも、近隣の飲食店からはひと気を感じる適度な静寂。

そんな穏やかな夜に、鮮やかな色彩と幻想的な光を放つのが、トルコランプです。

モザイクガラスで作られたランプシェードから漏れる光は、周囲を優しく照らし、まるで異国の地に迷い込んだかのような、非日常的な空間を演出してくれます。

トルコランプとの出会いは、「月イチ町民」の活動がきっかけでした。

それまでトルコランプに触れた経験はなかったのですが、「ツーリズムラボ」でトルコランプ制作の事業者さんが参加されていたことが、私とトルコランプの出会いです。

「ツーリズムラボ」では、寄居の持つポテンシャルを最大限に引き出すべく、様々なアイデアを出し合い、地域資源を活用した体験型コンテンツの開発に、参加者それぞれが取り組みます。

その中で、私はトルコランプの体験型コンテンツを作ることに手を挙げました。

一見、寄居町とは関係なさそうなこの異文化のコンテンツを寄居町の中でどのような企画にすることができるのか。

自分との勝負がはじまりました。

トルコランプ制作体験:自分だけの光を灯す、創造の喜び

現在、トルコランプ事業者さんはトルコランプの制作体験を提供されていますが、この体験では、参加者は自分の手で、世界に一つだけのオリジナルトルコランプを作ることができます。

色とりどりのガラスピースを一つ一つ丁寧に貼り合わせていく作業は、集中力を要するが、アッという間に時間が過ぎるようで、完成したときの達成感は格別のようです。

ワークショップは、寄居町の他にも、町外で制作体験を提供していることもあります。

インスタを覗かせていただくと、単にランプを作るだけでなく、参加者同士の交流の場、ひとつのコミュニティとして機能しているようのも感じます。

同じ目的を持った人々が集まり、作業を通して会話が弾む。

中には、遠方から参加する人もいるでしょうし、トルコランプ制作を通じて、新たな出会いが生まれることもあると思います。

完成したトルコランプは、参加者にとってかけがえのない宝物。

自分の手で作り上げたランプは、単なるインテリアではなく、制作したときの特別な時間を思い起こさせる、大切な思い出の品となるはずです。

異文化と地域文化の融合:オーロラ染めとのコラボレーション

トルコランプの企画を考えていく中で、他の企画や事業者さんとのコラボ企画も考えました。

もともとトルコランプ制作の事業者さんと、私が別で進めていた染色屋さんが交流があることもあって、トルコランプ制作とオーロラ染めのアイテムをコラボできないか、3人でお話しさせていただいたこともありました。

この辺りも今後形にしていきたいことのひとつではあります。

その他にも寄居町には、寄居駅南口駅前にYottecoという施設があるのですが、その二階ではよく展示会をしていて、様々な寄居町在住の作家さんの作品を見ることができる機会があります。

そのように様々な作家さんとトルコランプのコラボができたら楽しいだろうなと個人的に構想中です。

古民家とトルコランプ:時空を超えた幻想的な空間

染色屋さんと3人でお話しさせていただいた中で、和テイストのものとトルコランプは合うのかもしれないという確信を得ました。

その確信を強めた体験が他にもあって、それが古民家体験の企画で訪問した古民家に訪れたとき。

「このお宅をトルコランプで彩ったら、めちゃくちゃ雰囲気よくなるんじゃないか?」と思ったんです。

また、古民家企画のメンバーに着付け講師をされている方がいらっしゃるのですが、「着物とトルコランプも合うな」と思ったりもしました。

今回、「ツーリズムラボ」の企画を通して、トルコランプ、染色、古民家、まち歩き…と現在4つの企画に関わらせていただいています。

これだけ複数の企画に関わるより絞ってフォーカスした方がいいのでは?という気もありつつ、私は自分の性質上、どうしても首を突っ込みたくなってしまうのです。

結果的に多くの企画に関わらせていただくことによって、ひとつひとつの企画は点かもしれないけど、点と点をつないで線にする思考を持てたことはよかったと思います。

トルコランプが繋ぐ、人と人との絆

トルコランプは、単なる美しいランプではなく、人と人とのつながりを生み出す力を持っています。

「ツーリズムラボ」の活動を通して、トルコランプの企画を考えているときに、トルコランプ制作の事業者さん主催のハロウィンパーティーにお声がけいただきました。

場所は寄居町にある実験スナックるつぼ。

このるつぼも以前は別の方がスナックを経営されていたようですが、空き物件になっていたようです。

ハロウィンパーティー当日は、スナックの店内がトルコランプの灯りで照らされていました。

それまでトルコランプの事業者さんのお店でトルコランプを見たことはあったものの、薄暗い空間の中で灯りを照らしているトルコランプは見たことがありませんでした。

そのときに「トルコランプとスナックって合うな…」と、トルコランプ×空間の体験型コンテンツのヒントを掴むことができました。

トルコランプが照らす、寄居の未来

トルコランプが照らす寄居の夜は、幻想的で、忘れられない時間を提供してくれるはずです。

寄居町の歴史的な建物や古民家と、トルコランプの異文化は、訪れる人々に新たな発見と感動を与えてくれます。

トルコランプ制作の企画はまだまだこれから。

ですが、寄居の魅力を再発見し、新たな価値を創造してくれることと思います。

そして、これはまだ始まりに過ぎません。

トルコランプがつなぐ縁は、今後さらに広がり、深まっていくことが期待されます。

例えば、寄居町×トルコランプをモチーフにした新しい商品開発や、トルコとの国際交流イベントの開催など、可能性は無限に広がっています。

トルコランプの光は、寄居の未来を明るく照らし続けていくことでしょう。

そして、この光が、多くの人々を寄居へと導き、新たな出会いと感動を生み出すことを、心から願っています。

P.S.

私たちの活動が紹介されているTURNS Vol.63はこちら!

P.P.S.

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