帰る意志があればどこへでもいける

春の訪れを感じさせるように、ピリピリとした寒さが少し薄まった朝。
今朝は6時間も寝てないと思うのだけど、ちゃんと寝た感覚は今年に入ってから一番あった気がする。
家で食べてる時間はないかな、と思いクロワッサンを2つ、鞄に詰めて出かける。

仕方のないことだが、帰りに寄りたいお店はどこも営業短縮により20時閉店である。
昨日も買い物をしたかったのだけれど間に合わず、ショーウィンドウを羨ましく眺めるだけだった。
もうあと一時間でも開いていてくれれば買われるはずだったものたちが、寂しげに頭のなかに浮かぶ。

今日も私は旅にでる。
帰る場所が、帰る意志があるから。
穏やかな日であれ。
大変なことがあっても、ちょっとはいいけれど。