心の支えは言い換えれば現実逃避
朝、また早く目覚める。
心の据わりが悪い気がして薬をのむ。
大きな苦しみの前では、
趣味や楽しみは現実から目を逸らすための役割しかもたないのではないかと、
自分を疑ってしまう。
生きるための確かな支えも、
心を守るだけの防具でしかないのではと。
現実に生きる。
これが人生なのだと胸を張れるまで、
苦しみもがきながら現実を渡り歩く。
愛するものたち。
愛する時間も確かな現実となれ。
街を歩き河を眺め、
草木や鳥を観察し、
猫を探す毎日が、
確かな現実となりますように。
溺れてしまった心の、
あまりにも単純な願い。