あなたがいるから世界は彩られる
温かい麦茶を買い、いつものベンチで飲む。
今日も天気が良くてよかった。
2時半くらいに一度目覚めたけど、比較的ぐっすり眠れた朝だ。
昨日の夕方、「FACE展」を観にSOMPO美術館へ行った。
18時までということであまり時間がなく、新宿の街を急ぎ足で歩く。
しかし、辿り着きいざ入ってみるとそこは時の流れも曖昧で、何もかもを忘れそうになる。
静かな空間でスマホのシャッター音が響く。
全ての展示作品が写真撮影可能らしい。
あまり混んではいなかったので、ゆっくりひと作品ずつ観ることができた。
新進作家たちによるコンクールというだけあってこれ新しいな〜、とか今時っぽい発想だなとか時代による創作の豊かさを感じる。
描き込まれた絵。細部まで読み取れるだろうかと思う。ある意味で挑戦的だ。
抽象画も、こどもの頃はどう観たらいいのか味わい方が分からなかった。
今では作者の心を想像し、感じ取った気になって勝手に泣けてきてしまう。
楽しみ方もきっと自由でいいはずだ。
私はこう受け取りましたよ…!と絵画の向こうの作者へ念じる。
閉館時間になり外に出た。
急激にお腹が空いて、今すぐ何かを入れなければ倒れそうだと思い、駅まで急いだ。
桜餅を買って、寒空の下で食べた。
強い風に震えながら。
少しほっとして、家路についた。