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ノケモノノケモノ
丸々一週間休養した。
明日からは元気に動き出せるだろう。
期待を込めて、そう思い込む。
昨日は強風だったし、今日の一日中の雨で桜は沢山散ることだろう。
この一週間、日々の生活に淡い彩りを添えてくれてありがとう。
毎年一時的な役割を課せられる花たちも、この季節が終わる頃にはほっとしたりするのかな。
でも夏だって秋だって冬だって、そこに木はあるのだ。
家にいる時間が長かったので、演劇のDVDを観ていた。
小林賢太郎演劇作品『ノケモノノケモノ』。
2014年7月、神奈川の劇場へひとりで観に行った。
思えば私が浅草の劇場で働き始めてすぐの頃だったんだなぁ。
当時の生で観た感動と、DVDが発売されて買って観た感動、そして7年以上経ってから観る今の感動は、意外にもかなり変わっていた。
いつ観ても面白いのはもちろんなのだけど、今の自分が観て感じることや気づくことの多さに驚く。
この作品は「自分」というものを純粋に、シンプルに見つめ直すことができる。
好きなもの、大事にしたいもの。
大人になって忘れてしまったことや、環境の変化によって作り上げてしまった偽りの自分。
ノケモノだと感じているものは、果たして本当にそうであるのか…?
非常に分かりやすいテーマの中で、様々な芸術性が舞台上で踊る。
ちょっとした演出の端々に、大切にしたいものが詰め込まれている。
色んなひとに観て欲しい作品だなぁ、と時を経て思った。
(DVD等でしか観られないと思っていたら、公式YouTubeで全編があがっていた。是非観て欲しい。)