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ヤモリとわたし

我が家には、毎晩ヤモリがやって来る。

ラッキーな日には、台所の窓に2匹、他の窓に1匹見ることが出来る。
滑らかな動き、かわいい手足、柔らかそうなお腹。とにかく、かわいい。
じっと動かないかと思えば、突然俊敏に動き出す。獲物を発見したようだ。

そうなのだ!彼らは、私に会いに来た訳ではなく、夕飯を食べに来たのである。
(私は、その彼らをこっそり見る、という恩恵に授かっているだけなのだ)

光に集まる虫たちを、ヤモリ達は狙う。なるほど〜!と感心する。
小さな蛾を追いかけるヤモリ。逃げられた!再度挑戦。また逃げられた!
何度も食べられそうになっているのに、懲りずに舞い戻る、蛾。
何故なんだ?
光に吸い寄せられる習性とは、そんなに強いものなのか!と驚く。最後には、じっと動かず、ぱくっと食べられてしまった。もちろん、ヤモリに。

私が観察しているのは、ガラス一枚隔てた、こちら側の室内だ。ヤモリ達の夕飯は、向こう側、すなわち外で繰り広げられている。

触りたい…。ガラス一枚が、切なく立ちはだかる。
しかし実際やってみると、捕まえるのはなかなか難しいのだが…。


以前、古民家に住んでいた時、ヤモリと共に暮らしていた。
そう言うと楽しそうだが、共に暮らしていた仲間はヤモリだけではなかった。ゴキブリ、アシダカグモ、ムカデ、その他諸々も住んでいた。

部屋でパソコンを開いている最中、目の端で何かが動く。何だ!?と驚く私。
ヤモリだと、「なーんだ、やもちゃんか♥️」と言って、触りたくて追いかけまわす。
それがムカデやゴキブリだったら、殺そうと必死になって追いかける。

何て差別!!
ゴキブリやムカデよ、ごめんなさい。とは思うが、やはりゴキジェットを持つ手は止められないのだ。
ゴキブリを、かわいいと思える日は来るんだろうか?


ヤモリの来訪を、楽しみにしている、夏?の夜でした。
寒くなったら、どこへ行くんだろう?

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