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シルバニア会/消えた歌姫

 舟さん主催のシルバニア会「消えた歌姫」を遊んできました。えーっとね、TRPGじゃなくて、お人形さんごっこ。大人が揃ってリアリティてんこ盛りでやるガチなやつ。

 町の酒場で歌う人気の歌姫、シルクネコのシンディー。彼女には3人の求婚者がいた。
幼馴染みのエドウィンはシマネコの宝石職人。酒場の同僚で料理人のブライアンはシンディーの10才年上のラブラドール。そして学校時代の同級生、ペルシャ猫のセドリックはブルーノ商会の御曹司。
 三人は、ある日同時にシンディーにプロポーズし、シンディーは悩んだ末に答を保留する。
 「一週間後にお返事します」と。

 一週間後、シンディーが失踪した。
 前日の夕方、森に住むキノコ採りのイーノックが最後の目撃者だ。彼はシンディーが誰かと言い争う声を聞いたと証言する。
 シンディはどこに消えたのか。あるいは何者かが、シンディーを拐かしたのか。誰が、どうやって、なんのために。

 マシュマロネズミのマーク(舟さん)はシンディーの家の近くに住む中学生だ。密かに彼女に恋心を抱いている。シンディーの失踪を知ったマークは、隣人のリリーと共に、捜索に乗り出す。
 シンディーはどこにいってしまったんだろう。あの求婚者たちは3人ともシンディーに相応しくない気がする。早くシンディーを見つけ出して、本心を確かめるんだ。

 ワタウサギのリリー(とわな。さん)はシンディーの隣人で、マークの友人だ。知人のエドウィンからシンディーの失踪を聞いた彼女は、居合わせたマークと共にシンディーを探すことにする。
 だってなんだか面白そうだもの。一昨日の夜、シンディーの家で騒ぎがあったのよね、あれはいったい何だったのかした。

 ボーダーコリーのマーロウ(HORYIさん)はブライアンの友人のグルメライター(吟遊詩人)だ。ブライアンの料理を記事にしようと店を訪れた彼は、悲しみに暮れるブライアンを助けるため、シンディーの捜索を買って出る。どう見ても怪しいのはあのボンボンだ。
 ちなみにマーロウのファーストネームはフィリップではなくヒーコだ。

 ハリネズミのルークス(よっぴー)はセドリックの同級生だ。ブルーノ商会はパパの工房の大事な取引先で、だからルークスはいつもセドリック坊ちゃんの後に付き従い、坊ちゃんのお役に立てるように奮戦している。
 坊ちゃんの大事な婚約者が失踪した?大変だ!坊ちゃんがあんなに愛しているシンディー。きっとだれかが彼女を拐かしたのだ。今ごろはきっと一人でお腹をすかせているに違いない。早く見つけて、坊ちゃんのプロポーズに応えさせてあげないと。

 こんな出だしでスタートしたんですが、森で血塗れの斧は見付かる、素人が雑な製法で惚れ薬を精製する、シンディーに続いてエドウィンまで失踪する、とお話はどんどん胡乱な方向に転がりはじめます。

 シナリオなし判定なし、主催の舟さんが作った基本設定だけでスタートしたセッションは、すべての伏線を綺麗に回収して、ちょっとビターな大団円を迎えたのでした。

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