デッドラインヒーローズ/イカロスの蜂
遥唯祈さん作、デッドラインヒーローズ「イカロスの蜂」、今日はDLHベテランの二人の胸を借りて、GMしてきました。うん、とっても楽しかった。
「自分よりはるかに強大なヴィランが相手になったとき、ヒーローは戦うべきなんだろうか」
二人の友はそれぞれに答えた。その答は彼になにを決意させたのか。
おおよそ弱点の見つからない強力なヴィラン「ホワイトファイア」
定期的な予告とともに街を襲い、被害を積み重ねるヴィランにG6はなすすべもなく、ただ予告された地区の住民を避難させるばかり。
そんな折、新たな襲撃に一人立ち向かった三等星ヒーロー「ブレイド・ビー」は、その業火の前にあえなく散った。無謀としか思えないその挑戦は何故におこなわれたのか。
ブレイド・ビーとともに麻神学園を卒業し、セカンドカラミティを乗り越えた二人のヒーローは、彼の真意を見出すことができたのか。
ハンズ・オブ・ガイアこと多々良明日架(21才、イサコさん)
科学者だった両親の実験中の事故の影響で超人種となったミスティック。明るくハキハキした性格ながら、セカンドカラミティの惨状を目の当たりにして以来、ヒーローとしての強迫観念に捕らわれています。ルーキーゆえに役に立たなかった絶望と己への失望。
かつて憧れたヒーローの使命、人々を護りたい、という気持ちはいつしか変質します。護らなければならない、なにがなんでも、そう、己が命に代えても。
「オレがやるしかねえ!やるしかねえんだ!」と己に言い聞かせる脆く優しいヒーローでした。
アイアンテイマーこと滉透龍助(22才、mt.fumbleさん)
G6兵器開発部で戦闘装備の開発に携わるテクノマンサーです。科学を信奉し、合理を旨とする彼は、「人々を護るため」に捨て身でデッドラインを越える明日架の態度に怒りすら覚えるのです。明日架と同じくルーキーとしてセカンドカラミティの惨状を経験した龍助は、累々と横たわる先輩ヒーローの骸の海を前に恐怖し、死を恐れます。
「デッドラインを越えたくない」
仲間の、そして己の生存を最優先に考える龍助は、こう語るのです。
「無謀に進んで二つを手にするよりも、逃げて確実な一つを手に入れるべきだ」
人々を護るとはどういうことなのか。ブレイド・ビーの死に、二人のヒーローはなにを思い、なにを選んだのでしょうか。素敵な物語と、エンディングでした。
そもそもヒーローには詳しくないGMです。それでもいつも楽しめているDLHですが、今回は造詣の深いおふたりを迎えて、さらに楽しいセッションになりました。ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?