歯車の塔の探空士/探空士と双子の赤ずきん

あやめさんGMで歯車の塔の探空士「探空士(スカイノーツ)と双子の赤ずきん」に参加しました。
数多ある歯車の塔の一つ、ここはヴィクトリア・シティ。仕事にあぶれたわたしたちは、航空ギルドでなにをするともなく時間を潰していました。
「暇ねー。東の塔でなんだかややこしい疫病が流行っているそうだけど、そのせいなのかしら。最近ろくな仕事がないわね。なにか割のいい依頼が転がり込んでこないかしら」
そんなわたしたちの前に、彼女は現れたのです。ひと目で上層からきたとわかる、上等な身なり。洗練された物腰。彼女は二人の幼い少女を連れていました。
「この娘たちを近くの塔の”別荘”に住む、母のもとに送り届けていただきたいの。報酬、ですか?いかほどお支払すればよろしいのかしら?」
「…ああ、えーと、そうですね。経費別でこのぐらい(相場の2倍)でいかがでしょう」
「よろしくてよ。ではお願いするわ」
私たちは直感しました。カモだ、カモがネギを背負ってやってきた。このとき私たちのだれも気づいていなかったのです。この安請け合いが大変な面倒を招き入れることになろうとは。

そんなわけで、双子の姉妹のお出かけを請け負った、カンブリア級飛空艇、フォリッジ・ファントム(森の亡霊)号のクルーは以下の面々です。

ペルシアン(機関士その1、16才、らきさん)
猫型ファーリーの彼女は、◯ケット団を名乗る二人組にナデナデされる平和な日々を過ごしていましたが、あるとき他所の塔からやってきた少年との揉め事を機に、団を抜けてヴィクトリア・シティに流れ着きます。たまたま停泊中だったFF号の展望デッキで日向ぼっこをするつもりが眠り込んでしまい……いつのまにか出港したFF号のクルーとして同行することになったのです。虎ほどもある体格の割に小心ですが、一朝事あらば安定した出目で修理から砲撃まで着実に仕事をこなす頼もしい存在です。

ストラス・アイラ(機関士その2、26才、しろけもさん)
パーティー最速、移動力6を誇るちんちくりんのリットラです。船長のお父さんが務める会社から派遣された、お目付け役、なのかな?やんちゃ放題の双子を真顔で叱りつける、クルーの良心。修理に砲撃に大活躍でした。エンディングでは、曳航した敵船からの部品取りや資金調達まで気を使い、FF号の行く末をだれより案じてくれたお姉さんでした。

ぶっパナッシー(砲撃手、874才、pogoさん)
名前!ねえ、名前!某梨の妖精みたいな格好のコッペリア。砲撃と砲撃とパイロキネシスにアイデンティティを見出すFF号の備品。現船長が赴任するはるか以前からFF号の船倉に住まい船を守ってきたベテランガンナー(?)です。見かけの割に機敏な動作で、すれ違う空賊を撃たれる前に撃つ、攻撃は最大の防御、殺られる前に殺れ、そんな感じでクルーの士気を鼓舞してくれました。

シンディ・アンカー(船長、14才、よっぴー)
ある日、離れて暮らしていたお父さんから呼び出しを受けました。
「シンディ、お前はFF号の船長になるのだ。FF号に乗れ、いやなら帰れ」
嫌よ父さん、そんなの聞いてないよ!飛空艇のことなんかなにもわからないのに!
逆境にめげず頑張る船長のつもりだったんですが、出目的にいつもどおりのポンコツ船長になりました。3D振ってファンブルとかありえないでしょ、普通。

あやめさんGMが操るかわいくも憎たらしい、トラブルメーカーの双子の姉妹がなんともかわいらしい、明るく屈託のないお話になりました。少々怖い目にあったやんちゃな姉妹も、少しはよい子になるのではないでしょうか。大きな怪我がなくてよかったです。

あやめさん、みなさん、また遊んでくださいね。

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